ふたりはプリキュア

あー、凹むわー、ていうかエネルギー吸い取られるわー。
なんていうか、すげえいい加減で、杜撰な作りにグッタリするわー。


感想書くかー、つまらないとか感想書いて腐しちゃうのか自分、とか思ったり、まあ子供向けの物にムキになってもしょうがないか、じゃ感想書かなきゃイイし、とか色々な意味でやっぱり疲れるー。


まあ作品の質が良いとか悪いとか関係ないわけで、とか思いつつ、ちょっと知り合いが二歳の子供居て、やっぱり嵌って楽しんでるとか聞くと、良かったねえと思いつつ、もっと良い物語を消費して欲しいよなあ、こんないい加減な考えなしにダラダラ書かれたような稚拙な展開じゃなくて、昔の方がもっとちゃんとした質の高い女児アニメとかあったんだけど、とか思ったり。


ポルンとか「ボボボボボ」とかテトテト走ってるうちは可愛いし罪がないんだけど、唐突に「ひかり、みんなの未来を信じるポポ」とか言い出すと、日曜の朝からテレビの前でヒックリ返るよ。


どこから出てくるンよ、そんな成熟したセリフ。あのタイミングで、あんな自我も発生して無さそうな、ちっちゃい生き物が吐くセリフじゃないって。
お前か、この指が、ああいうセリフを書かせたのは、とか脚本の人の指をポキポキ折りたくなるよ、ってのは言い過ぎだけど、なんかなー、気分で流して、適当に聞こえの良いありきたりなセリフ(思想を)たれ流してみました、みたいな、って感じで、うわぁ……とかしたよ。


ま、光の力を受取るポポとか言ってた段階でずいぶんな物があったけど。


それにしたって、人格のしっかりしてないキャラだらけだよね。ポルンはまだ幼児並みの脳みそで、その辺は仕方ないけど、ひかりだって外見的には中学生だけど、突然出現したひかりの分身みたいな物でまだ人格が出来てないカラッポの中見みたいなものだし、シークンは完璧頭の弱い自動的な存在だし(やっぱり、早く探すデスチビ人間とか今にも言いそう)


なに考えてんだかわかんない人だらけだっ!


とかに合わせて、プリキュラ自身も、ちゃんとした現代に現実に生きているキャラであるはずなんだけど、表現上ではなにを考えてるかわかんない、カラッポ人間に見えちゃう。


今回も、冒頭、なぎさが家にいても、同居人が多くて落ち着けない、と、その辺は判るけど、その前になんで自分が引き取ることになってるのか、なぎさはその辺どう考えてたのか、ほのかはどう受取ってたのか、さっぱりわからない。


とくになぎさやほのかが、なにも考えてないとか、カラッポってわけじゃなくて、そう言う部分をちゃんと表現していないとか、作り手がそういう事に興味がないのか表現しようとしてない。


そう言うところが見ていて杜撰で歯がゆいよなー、と感じるわけ。
なんかね、回りの人間の興味の持ち方が近視眼的で、観客がそう言う話を見て世界を把握する機会だとすると、あんまりに近視眼的な認識力になりそうで、ちっちゃい子には、もっと他の人の気持ちがわかるようになる物語ってのを消費してほしいかなーとか。


で話のほう、冒頭から住人が多くて落ち着かないなぎさ。あーもうほのかにいいように言いくるめられて押しつけられてるな、つーかそう言う描写をしてないよな、とか思いつつ見てたら、いよいよなぎさもほのかに押しつけることに、ってな展開になってきた。


ってそれなら、そうやって掘るかにも押しつけることをなぎさはどう考えたのか、その辺の描写もせずにそいういことにしちゃうってのはなー、自分ばっかりとか、ほのかに悪いかな、とか、葛藤とかしたんじゃないのかな、なにも考えてないのかな。


結局なんか、わかんない内にほのかが引き取ることに。これまたなにも考えてないみたいな。


で、まあそのあとはグダグダに、プリキュラの秘密をひかりに晒すことになったり。
その辺は、ひかりが謎の声でプリキュラを知ったりとか、運命に導かれてるわけだから、まーしょうがないかそういうもんだし、とか受取る方が手っ取り早いな、その辺はそんなに気にならないし。


にしたってそのことについて、どう受け止めてるのか、みたいなのは、もうひかりという存在が、現実じゃない単なる器っていうか、クイーンの化身としてもクイーンとしての自覚があるわけじゃないし今のところ単なる人形みたいな物だから、どうしようもない、と。


とか立ち位置も判らないまま、なんか助けたいとか感じてはいるらいしけど、というところで、ちっこいのが走ってきて「みんなの未来を信じるポポ!」とか言われても、テレビの前でズッコケルしか。


いやま、ちっちゃいお友だちには、それでも一緒に共感した気にはなれるかもしれないけど、もうちょっとやり用はないのか?って呆れる。


まあいずれ、舞台が整っていけばまともになるんじゃないかとも思うけど、この段階で、ああいう展開でダメ出しが出ない所に、いくら環境整っても、まともな話出来るのかな?とか思っちゃったり。


なんだかほんとにトホホな展開だ。
いやもう、人格が出来てくる世代が見る物語り的には、ちゃんとした他人の気持ちがわかったり、他人の気持ちを気づける人間になるためのエピソード作りみたいなことよくよく考えて作って欲しいなあと思うヨ。


それはそれとして、冒頭からの酉の市引っ張りで酉がザケンナーっていう展開は悪くないと思うヨ。