巌窟王

フィナーレ、ホント丸々30分エピローグみたいな。


あれから五年、たぶんフランツの命日の日、それぞれの人は思いを馳せるというのを通して、登場人物がどうなっているかを観客に見せるって感じ。


そう言うわけでそんなたいした感想は。


面白味を感じたのは、なにげに一番死相が漂ってた軍人さんが案外平穏で、活躍して平和になってきたので除隊して好きな人の近くにみたいな一番降伏になってるんじゃないかと。


ヘッポはモデルになってるし、やっぱりおにゃのこだけど男の子と言い張ってた説を採るしか。
あーもう自分の中ではちぬ付だと!つーか中原キャラはみんなちぬ付!楓もマイアも実は!とか邪な事感じたのは収穫だったなあ。


そしてアルベールは伯爵やフランツの分まで一生懸命生きようと必死で五年がんばって来たら二十歳になってしまったと。
ってあの時十五だったということなのか?
アホの子アルベールはまあ確かに十五の初々しい若さがあるけど、フランツの達観ぶりは十五のガキじゃなかったよね。


税金のかわりに家を取られるが、その前に寄ったアルベールは母の肖像の後ろにエドモンの手紙を発見する。
裏切られる前の最後の手紙、母に当ててもうじき帰る、そこで例のセルフ、待てしかして希望せよの言葉が出たんだなと。
体躯差気味なエピローグのなかでこのエピソードは特に良かった。