交響詩篇エウレカセブン

二回目。
面白い作品になりそうだという予感は強まってきた感じ。


今のところ物語としては、この星の設定とか歴史とか、主人公の父親のこととか、じっちゃんの抱えていることとか、ロボと父親との関係とか、設定を開示していくのが物語の面白味になっていると思うけど、人物がその期待をよく受け止められる人間的厚みを持っていそうなので楽しめる。


その辺は中の青野武さんの好演によるところも大きいと思うけど(いやそれにしても技師長真田(こんなこともあろうかと)の頃からって感じでスゴイ子供の頃から聞いているような気がするけれど)
それに加えてやっぱり作り手のセンスがいいからセリフ選びとか、考え方と矛盾しない行動とか説得力を感じるからなんじゃないかと。


ボンズ作品だけど自分の中でかなり評価の低い絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイクなんかも、やってることは大して変らないんだけど、あっちの方は歴史とかキャラクターの考え方みたいなの、その人間の人生観みたいなのと行動力の矛盾みたいなところ、いかにも理屈で作ってるというか、現実味が薄いといううか、それだけならいいんだけど、薄っぺらい人間味のくせになんか難しいことを言おうとしてるような、みたいなちぐはぐさが気になって嫌みだったけど、


この作品は難しいこととか、重いこととかにも取り組もうという意欲が見えるけど、それを支える現実的な人間の重みを伴ったキャラクターに見えるので失望はしなさそうで楽しみ。


話の方は、前回勢いで崖から飛び降りちゃったけど、ヤバイじゃん自分!みたいなところからロボに助けられて、父が作ったドライブを付けて真の力を目覚めさせる、とかそれだけしか進んでないんだけど、途中、爺さんと因縁のあったっぽいヒロシ声の青年との会話でなんかありそうみたいなエピソードを入れたり、力発動と結果みたいなのの時間軸を入れ替えたりして見ている方を話に引き入らせる演出をしたり、とちゃんと安定した表現力を持ってそうで、期待がもてる。


力発動のあたり、波長が合えばゾクゾクするようなシーンだったんじゃないかな。自分はちょっとゾクゾクはしなかったけどその辺は、ダメって言うんじゃなくて、ちょっと波長が違ったっていうか、若くなくなったっていうか。レイズナーのVマックスでゾクゾクした時を思い出したヨ、みたいな描写だった。

ところでエウレカってなに?みたいなのははてなのキーワードが説明していてわかりやすいネ。