かみちゅ!

素晴しい、見ていて泣いたよ!


さて話の方は水着回という体裁。


ゆりえちゃんの水着の選択が子供っぽくてダサくてナイス!
祀ちゃんのボーダーの水着のデザインがダサくてナイス!
光恵ちゃんの体型が80年代っぽくてダサくてナイス!(ヒドイ!)


いやほんと光恵ちゃんの体型が80年代っぽくて素晴しい、昔のアイドルみたいな、榊原郁恵とか宮崎美子とか、ぼっちゃり型というか安産型みたいな、これはこれで。


物語は海に行ったけど浜辺は混雑、昔の浜辺にいくとスッカリ廃れてた、そこで廃墟と化した海の家を探検、そこで古い道具とかを弄ったり直したり(これがまたちゃんと後の伏線になるところがお見事)
海から帰ると日焼け(これまたリアルで良い表現)海での出来事を親に話して、と両親が海の家に思い出がある事を話したり(これも伏線に)


そこへ神様集会のお迎え、集会に行くと昼に弄った道具の付喪神様と再会久しぶりに呼び出されて嬉しかったとか。


この辺から、ノスタルジーとか、忘れ去られていく物に対する作り手の愛情とか色々な意味で感涙した。


神様の心残りは昔の恋人達が今幸せになっているかということで、ゆりえちゃんが力試しをすることに。


なにをするのかと思ったら具体的におねがいを言わずに「かみちゅ」と呪文を唱えるという形に。
花火が打ち上げられて思い出の写真が投影される、その花火を見た思い出のある人達が集まってくる。


一番乗りはゆりえの両親で予想通り気になる恋人達だったと。
神の姿を見せるためにゆりえがチュッチュして神通力を分けたり、集まった人達に昔の夢を見せたり。


凄く良いよ。ノスタルジーもだけど、やっぱり作り手の思い出に対する愛情とか、そういう漠然とした気持ちを優しい物語に仕上げた作り手の愛情とかに目頭が熱くなった。


久しぶりに作為的な演出とかじゃなくて、(本当かどうかは別物で)作り手の身持ちに共感して気持が良くなった作品というのを久しぶりに見たよ。


んでも、こういうのって年寄りのノスタルジーに起因してるんだろうな、若い二十代の観客とかだと、わかんないか、理屈として感動できるのはわかるけど、ほんとに心で泣けないというか、泣いてるオールドアニメファンを見て、これでなんで泣くのよ?とビックリしちゃうんじゃないかなと。


で最後は両親共に日焼けでダウンと気が効いたオチで上手くまとめると。いい話だった。