TIDE-LINE BLUE タイドライン・ブルー

発想としてはわかるんだよね。世界の天井って感じのヒマラヤが水面上昇でただの尖島状態にって発想はSF的に論理的ダイナミズムがあったり絵が面白いだろうとSFは絵だ、とSFマインドに溢れているんだけど。


話の内容というか展開は、潜水艦物にしては緊迫感がないというか、実際にやっていることや、演出方法が漫然としてて、同種の映画のほうが面白い物があるからだいぶ見劣りした。


主役艦が魚雷避けられすぎとか、そのへんの説得力に欠けたりなんかねえと。


せっかくヒマラヤが離島状態になっていても、それが発想として面白いだけで、実際に沈んだらどんな地形になってそこからどんな戦法がやれるかとか、そこまで突っ込んで描けたらもっと面白い物になったんだろうと物足りなさを感じたり。


他所でも指摘されているけどティーンを同行させている理由とか、ティーンが行方不明でジョゼがああも楽しそうに捜索する理由とか釈然としないところが多い。
グールドもアオイも互いにティーンやキールを知っているようなところがあるように描かれたり(ティーンの性格はグールドが性格付け、キールの性格はアオイが作ったと認識しあっているとか)して、互いにキールティーンを特別に存在として認識しているからなんだろうけど。