TIDE-LINE BLUE タイドライン・ブルー

最終回。
ってなんか後一回あるっぽいけど、とりあえず、落ち着いた感じ。


にしても、よくわかんない話だった。
戦争を止めるとか、大きな社会の事を扱ってるんだけど、その大きな世界が見えてないっていうか、世界は大災厄のあとの混乱で大戦争と言うけれど具体的に描かれてない、つーか、グールドのオジサンが自分なりに世界に平和をもたらすために武力を行使するという戦争をしてるだけ、ていうか、そう言うわけで考え方の違うアオイのオバチャンと喧嘩してるだけにしか見えない。


これじゃ世界から戦争をなくすにはアオイの所に行くよりグールドのオジちゃんの所に留まってオジチャンをオモチャから遠ざけた方が……とか思った。


一応、アオイのオバチャンが、新国連とか作って、みんな仲良しで行こうね、みたいな席を設けたけど、世界の代表達は同意しなかったって所はあったけど、あれは戦争じゃないし。


そんなわけで、なにをすれば平和が訪れるのかとか、話としてなにをすれば終わりなのか判らないままに進んで終わっちゃった、と。


いちお、パパが命を削って作ってる地図は世界に混乱をもたらすわけなくて世界を救うはずだから公開しようよ!って事で良い話っぽくなったので終わり、みたいな。


うーん……全体的に物語を作ったっていうよりただ事態をなぞってただけみたいな。
物語としてはまだ、この後、宇宙に残された父ちゃんを助けに行くために世界を巡って残された機材とか、残ってたプラットフォームを復活させて宇宙に行くぞ!みたいな展開が、いかにも物語って感じなんだけど。


つーか、お父ちゃんがそのままとか、話的にカタルシスがないし、結局グールドの真意とかわかんないままに逃亡だし。
あの人の世界への平和の訪れさせ方ってなんだったんだろう。
核ミサイルを使えば平和になるみたいなのよくわかんないし(血の気の多い人間を核で焼けば平和になるとか?)
今回のことも、核ミサイルの不発は事故なのか故意なのか(両方不発っていうのはやっぱり意図的なんだろう)故意としても、この場を逃げるためのフェイクだったのか、各国の人間にその気になれば核を落とせるぜっていう実力の誇示のつもりだったのか。


なんかよくわかんない感じの話だったなあと。ダチョウとかほんと存在意義よくわかんなかったり(いや、わかんないながらも面白かったけど)


話の体裁としては、未来少年コナンとか、似てるような気もするんだけど、といってもコナンの方も話の落し所として、敵要塞の陥落とか、最終的な悪人の打倒とかに落し込んでる感もあるけれど。
そのへん、現実には判りやすい敵っていうのは居ないって事を前提に描けばこんな感じになるのかなと思ったり。


とかこんな出来具合を見ちゃうと、おいら宇宙の炭坑夫なんかも、無理に物語を描ききっても結末は案外パッとしない物なにってたのかもなあとか思ったり。


でもとにかく、つかみはオッケーというか、出だしとかのキャッチーさは上手いんだけどなあと。とか一話目の、いきなり出産とか、町が攻撃されるスペクタクルとか、面白いところは面白くてそう言うところは上手い監督なんだけど、あと全体をまとめる補佐とか上手い人材が備わったらもっと面白いクリエイターになるんじゃないかなとおもったり。