ローゼンメイデン・トロイメント

病弱な子が出てきたよ。
うわあ、死を願ってる病んだ子だなあ。
見てたときはこういう子が、この子が薔薇水晶ミーディアムになるのか、と思った。いや病んだ思想と薔薇水晶のキャラが重なると面白いかなとか感じたので。


でもそうじゃなくて、ここで銀さま復活。少女が願っている窓から命を取りに来る、死の世界に連れていってくれる天使とイメージをダブらせるという趣向。


なるほどなあと感心しつつ、水銀燈の自分はジャンクという認識と病弱な少女の自分の身体はポンコツという認識と重ねるという意図が良く嵌ってて更に関心。
その発想は、その後水銀燈が自分のジャンクの認識が真紅から、そんな風に言ってごめんなさい、とか、誰かから望まれれば誰もジャンクじゃないとか励まされて宗旨変えして少女に対して、少女に対して自分がジャンクだなんて言うもんじゃないと変化する。


銀さまに面白い相手をぶつけてきたなあとすごく感心した。


少女の方も初めは病んでると感じたけど、五歳まで生きれれば、七歳まで生きれれば、十歳まで生きれれば、とか、そういう過去があると判ると、自分が生き延びれて嬉しいという気持ちにはならず、まだ死なない、早く死にたいと感じてしまうというのも判らなくはなくて、周りの環境が不幸なんだなあと。


物語的には水銀燈も少女も救われる物語になるとイイナと。


あとあと、水銀燈が真紅と戦った記憶がないというのも面白かった。後から自分が負けたことを認識したり、真紅が銀さまが消えてなくて喜んでいるところとかも。
なんだか水銀燈の認識だと、第二次大戦頃のヨーロッパで真紅と戦い合ってることになってるみたい。なんかそのへんの設定はグダグダっぽいけど、そういう雰囲気はそれっぽくていいなと思う。

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これはこれで