蟲師
貧しそうな村の娘が村のために金持ちの家に嫁がされそうになって、好きな男と駆け落ちしたら途中で橋から落ちて死んだけど蟲に取憑かれてゾンビになって戻ってきたよ、みたいな話。
物語のキモは、フヌケになってしまっていても、戻して嫁がせて助かろうみたいな事考えてる親の気持ち悪さ、みたいな感じもするけど、特にそのへん蟲師は追求しなかったり。(まあそのへん、蟲師という職業は、人の醜さも判っているだろうし、助ける筋合いのものじゃないと思っているだろうし正しいんだろう)
特段、一度死んだ人間を助けて、精神的に閉鎖した村から救出するようなお伽話にもならず、つか、すべてを失った男が、そういう閉塞的な村から脱却する話でもなく、いや自由な世界へ逃げようとしてやっぱり逃げられなかったよ、みたいな話。
ふうん、というか、閉鎖的な事ってコワイヨね、とか感じたりはするけど、観客の自分としてはそういうテーマは現実味がないので、やっぱりふーんと眺めるだけかな。
絵としては松明の火が美しかったデス。