かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜

うわっ暗っ!


原作は二巻までしか読んでないから原作通りなのかアニメのオリジナル展開なのかわかんないけど、深刻で暗い展開になってきたなあ。


そしてそういう方向に行くと設定の弱さというか問題か影響してくるよね。


宇宙人とか、性転換とか、他者認識現象とか、
そういう荒唐無稽な部分が単にドラマの狂言回し、話を展開するための方便で、その根幹には普通の人間の抱える問題、ってのがテーマになっているのならだけど、そういう非現実な設定が物語のテーマになっていたり物語の根本を支えていたりすると、登場人物に感情移入して、自分だったらどうかなあ、とか考えようとしても、起きている問題が非現実すぎてまともに考えられないナア、みたいな。


はずむ君の情況とかは、自分の理想と理想を手にいれられない現実に悩む問題とかに換言する事は出来るけど、そういう可能性があるとしても、他者が見えなくなるみたいな現象はあまり現実的な現象とは換言できないなあと。
対人恐怖みたいな事と同じ、と、捕らえることは出来るんだろうけれど。


んでもまあ、普通に書き換えちゃうと、男の子が気に掛かる女子を二人同時に見初めちゃってどっちが好きとか決めかねていて、もう一人の方が失明しそうとか、病気という弱みを抱えちゃって、病気のこの方を選択すると、それは哀れみなんじゃないか、とか、元気な方を選ぶと、病気の人間を捨てたみたいな引け目が生じるし、みたいな葛藤する恋愛話、とか考えることも出来ないこともないけど。


つーかそういう事を考えていくと、その前にはずむ君ってば、優柔不断とは言え、なんでもウエルカムしすぎ!
今回のとまりのアプローチのキスとか、とまりの気持ちが本気だというのは判るけど、受け入れちゃダメ、つーか、はずむ君が自分自身の気持ちを気持ちを決めかねているから変なことになっちゃうんじゃないかよー!と。


子供の時のはずむのとまりちゃんのお嫁さんになるね、みたいな発言は子供の頃のきまぐれなんだろうナアとおもうし、スッカリ忘れてたわけだし、幼なじみからの軽い愛情だったんだろうし。


やす菜とは、綺麗なフルートの音を奏でる女性、とか、話してみたら共通に植物を愛する気持ちとか本当に恋愛感情を持っていたのだろうし、


ふと、気が付いたらとまりちゃんもカワイイかったんだネ、みたいな好意なんじゃないのかなあとか。
グズグスしてるうちにやす菜との関係かのっぴきならなくなってきたり、とまりの気持ちも盛り上がって来ちゃったり、どうしよう!みたいな。


とか色々想ったところで、その根元には、荒唐無稽な設定だからハラハラするの、バカみたい!、という気持ちに戻って来ちゃうんだナアと。


で、原作では早い内に明かしてた宇宙人の目的、アニメでは明かさないなあと思ってたら、全然違う方向から責めてきてた。
もう言っちゃってもいいのかな、原作だと失われた恋愛感情の研究だったのに、やす菜の他人認識障害に研究対象がうつっていたとは!


なんか話としては無難なすべて元通り、はずむの性別もやす菜の病気も治って、当たり前の真人間になって仕切直しして、恋のライバルとしてみんなで愛と友情をはぐくもう!みたいな所に戻りそう、な。