舞-乙HiME

なにが描きたかった話という事になるのかな。


ニナの気持ちの整理の話、というかセルゲイに立った死亡フラグのエネルギーがますます高まる描写のための表現の話というか。


いや告白のシーンの裸とか月夜とか、絵的には美しい物があって気合いが入っていたのは判るねどね。


ニナの思いというのも、物心付いてから引き取られたのだからセルゲイに対して父親のような親愛の情と、恋人に対する愛情という両方の気持ちが生じていると言うのも判るし、どちらかと言えば情況に流された形でナギに協力していてそれはセルゲイの望む方向でないことも把握しているだろうし、なによりニナ自身本当の気持ちじゃないのだろうし、セルゲイに処女を奪ってでも自分を止めて欲しい、みたいな気持ちになっているんだろうな。


と言うところ、理屈では判るけど、感情的に伝わる表現になってないと思ったりして、掘り下げの浅さとか、キャラクターの表現とか、相変らず表面を撫でている作風がナア……とか思ったり。


セルゲイが服を正してベッドを去った描写って性行為があったっていう暗喩と受取っていいのかな。