「牙」

今回はメガネ君の方の話。


ああ普通だ。
短気で突っ走らないとこんな普通の話になるんだね。


にしても、構成がひねり過ぎ。
メガネ君が元の世界から転生した後、色々あって、また砂漠の民に救われたという流れだと思うけど、砂漠の民に助けられてから今までのことを回想という形式だと、出来事を混同しそうというか見ていて混乱するんじゃないかな。


展開の方は、メガネ君がゼットとはまた別の、組織に目的を持って召還されたみたいだけど、転移の途中でロスト、良い人に救われるけど、不審者を報告せずにかくまったということで良い人は自分の子供に処刑されそうに、とシビアな話だったり、規則に従うという、ゼットもムカムカしていた、社会とか大人の対決というテーマに添っていたりして、面白い物語になってきてると思う。


なかなか関わった人々も、月光草の思い出とか、あんまり物語とは関係ないんだけど、観客に登場人物を人として感情移入させられるために、人間的なエピソードを挿入したりして、良い感じになってきたよね。


世界観とか、ゼット君は直情家なので気にも留めないから観客への説明役にもなれないけど、メガネ君ならきっといい形で観客へのこの世界の案内役になれそうな感じ。今のところは気を使って突っ込んでいないから不発なんだけど、いずれやってくれるだろうと期待。