桜蘭高校ホスト部

なんか驚異的に面白かった。
幼女キター!って軽薄なものじゃないしなんだろう。


入れ込んでないのでよくわかんなかったけど、猫沢家の暗い兄と妹は光の住人みたいで、兄妹愛を発揮したいんだけど出来ない兄と兄の愛を受けたい妹という、人間的によく分るテーマを内包しつつ、幼女が逆ハーレムとかしちにくりんとか、腐女子っぽい俗物を発揮するというコメディで色気を取りながら話を進めていくという。


見ていて安定して楽しめたり、姉弟愛の部分で素直に見て良かったという満足感を得られたりと、良い作りになっていたと思う。


声の方も、元々からノンタンがいるなあと思ってたところへハム太郎がキタヨ!ヘケ!という感じで楽しかったり。


それにしてもこの話、ハルヒさんがヒロインなわけだけど、作品の上ではあれだけホストとか愛を売り物にしているはずなわけだけど、実際にはどこにも色恋が発生していないのは移植なんじゃないのかなと思った。
今のところ部長とハルヒの間に感情が成立しているけどそのへんも当人が言う通り彼女のことは父のように敬愛しているみたいな調子で本当の恋とは捕らえにくい部分があったりして本当に恋愛が存在してない、けれど見ていて面白いと、不思議な作品かなと。


どちらかと言えば観客は疑似家族の気持ちよさを楽しむための作品となっているようだし、自分でもそのへんを求めてるみたいな。
アリアの話には疑似家族みたいなのはあんまり存在していないような。灯里はアリシアさんのところにお世話になんって居るけれど彼女との結びつきみたいなものは求めていないというか、灯里というのはアルカイックな存在だしアリアは求める物が判らなくていまだに戸惑っている作品だったりするんだよなあと。