ARIA The NATURAL

ゴンドラお別れの話。


率直に言っちゃうと「まだ引っ張るのこの話」という印象を持っちゃったり。
元々が話的に低活性なこの作品、物語を引っ張るネタになりそうな要素が希薄とか、そんな作品だなあと思ってて、第一期が1クールで終わって、ちょうどいい塩梅かな、と思っていたら、第二期、あまつさえ2クールって、どんな内容の話をやるんだろう、なんて思っていたから、こういう構成をしているのを見ちゃうと、ネタに困っているんだなあ、みたいなネガティブな気持ちで受け止めてしまったり。


内容の方は、前回、灯里の感傷だけで終わってしまって、アリシアさんにも思い出があるだろうに、と思ったことをフォローするようにアリシアさんのゴンドラとの思い出に触れるみたいな話、かな。


やっぱり、言い方が悪くなってしまうけど、修業に来ましたという形で一年二年関わっただけの灯里より、アリシアさんの抱えている思いの方が大きかったんじゃないかなと思うんだけど、感傷的すぎる灯里が取っちゃって。
とは言いつつ、話の構造的に、ここでアリシアさんの過去自体を語りすぎるのも作風としてそぐわないだろう所を、灯里が修行中に体験したことを、昔修業時代のアリシアさんにも同じ経験があって、ゴンドラに対する思い出は同じなんだよ、みたいな形で活用されてた。


この作品は、なかなか難しい作りをしているよなあとつくづく思ったりしつつ、刺激的に面白い作りはしていないんだけど、じんわりと気持が良くて、見ていてなんとなく学園戦記ムリョウとかも、話としての刺激性は少ないんだけど、あの場所自体の心地よさを語るという作風で、共通する面白さかなあとか思ったり。