となグラ!

見ていてなかなか楽しかったです。


思い出の中ではカッコイイと止まっていた幼なじみが、再会したらスケベ男になっていてガッカリ、転校生として学校に行くわけだけど、香月としては、格好悪くてだらしないスゲへ男として学校には行って欲しくないという。
考えると、別に転校生は香月と知り合いという事がわかるように転校してくるわけじゃないし、仮にわかったとしても、みっともなくても香月にはなんの関係もなくて、勇治がみっともなくても香月が恥ずかしく感じる理由はないんだけど、それでもなんとなく勇治には格好良くいて欲しいというか、みっともない姿で見られたくないというか、なんとなくわからなくもなくて、そういう考え方をする香月が可愛いなあと感しさせる効果になってたかなと。


そして実際、キリッとしたらしたで、その姿にドッキリというか、そんなキリッとしたムードを出せるならそういう姿で目の前に現れてくれなかったんだろう、とか思う香月も良かったね。
実際には、気取らずに、自分そのままの態度で接してくれる勇治の態度の方が香月に対して距離を置いていなくて誠実なのだろうけど、香月にはそう考えられない所とか面白いなあと。


更に、きどった勇治の容姿で他の女子がチヤホヤしていることにそこはかとない嫉妬の気持ちを感じているところとか、香月のキャラが可愛いと感じられるように上手く言っているかなあと。
キャラデザイン的に狙っているというか、安直な体裁をしているけど、結構内容的には愛情を持って組み立てられているように受け取れて好印象を持ったりしました。


つっても、その後の展開とか、香月の友達、ちはやが勇治の偽りを見抜くとか、その辺はなんとも紋切り型というか、展開上ちはやが勇治の演技を見抜いて、本当の自分を出すことが良いことなんだよ、と諭すという形が物語の作り上一番論理的なので、その通りに運んだという感じで、その辺の展開は荒っぽいかなと思った。
もっと勇治自身が自分の格好つけに疲れてきたり、疑問を感じ始めるとか、マイナスの気持ちを感じ始めてそれをちはやが解放するとか、そういう要素がないとわざわざちはやが勇治の演技を指摘する意味が生じてこない、あの段階だとただ自分本来の姿を出す方がいいよというだけだし、なんだか唐突にみえた。