ゼーガペイン

面白かったなあ、あまりに面白くて大コーフンしたよ。


展開としてはいつもの続き。この辺、なんの話と言い切れないところは物語性としては弱いのかもしれないけど、逆になんの話、と言えてしまうのはそれはそれで虚構性が強まってしまうので、一言で今はどんな展開と言いきれないところが出来事の表現としてはリアルなのかなとも思ったり。


冒頭で植物状態カミナギとの面会シーン。ああそうだ今の物語上の最大の関心事はカミナギどうなるのかなという事を認識させてくれる。
今回のこの後の展開を考えたらここでカミナギの情況を強調しておくのは非常にクレーバーな演出だと思う。


で展開の方は、カルズオルムの方へ。
なんか人語喋ってるし。その辺人語とは別の言語を喋っていてなに考えてるのかわかんないところもそれはそれで面白かったんだけど、そこはそれ、段々伝わってこないと面白くないわけで、これはこれでありなのかな、段々駆除する相手にも興味持ってきたと言う事で人語を喋るようになったとでも解釈すれば(興味持ったとすればなにより会話が成り立たないと情報を得ることも出来ないしね)


どうもなにやら、もう絶滅するしかない絶望的に追いつめられた人類という情況なのにまだ抵抗するのが不思議らしい。
まあ連中人造人間だし感情とかもわかんないだろしな、と受け止めたり。
んで、なんかその辺の疑問に対しては、誰かに教えてもらえば判る、みたいな事を言ってた。
その辺、見ている方としてはあんまり深く捕らえていなくて、自分の疑問は、自分の創造主であるところのパパのナーガに聞いてみればわかる、って事なのかなとか思ってた。そしてその辺の疑問や展開も、そのうちに進行していくんだろうなあと。


展開の順序は忘れたけど、セレブラント側からも人間の情況が提示されていたりして、何十もあったサーバは今は16コ幻体の人数も5000とかなんとか、って、パンダとかより逼迫してるんじゃ、こりゃあ確かに絶望的だなあと思ったり。


であとは戦闘、セーガの中で出会えるカミナギとソゴル君というわけで、植物状態の時もカミナギには伝わっているよと言う事だったりして切ないねえ。
なんか敵の攻撃は意図がありそうという展開。
観客としては、嫌な予感みたいなのを演出していてドッキドキ、敵の罠で苦境に立たされて悲劇が起こるんじゃ……とか不吉な予感にムズムズしたけど、無事帰還。
つーか見ていたときの感じとしては、プロープとか付けられたのかな?とか思ってたんだけど、敵本体がくっついていて敵侵入とは考えていなくてビックリ。


白兵戦ですよ、タイヘンだ、と展開に大コーフン。
実際には、単純な白兵戦とか所じゃなくて、データー人間と実体人間が出会ったらどうなるかとか、予想以上に面白い展開となっていて面白かった。


実体が侵入してきたら、無人戦艦に敵が乗り込んで来たみたいに無防備な情況になるんだね。一応侵入者排除用のレーザー兵器みたいなのもあるみたいだけどガルズオルムには蜂に刺された程度みたいで番犬以下だしその上簡単にハッキングされて無力化されてるし。


実体にはデーター人間という幻体は見えないような存在というか、熱量的には認識できる程度の存在なんだな、幻体側も失態は突き抜けてしまうような存在らしいし、とそんな敵がなにかしようと船内を侵入してくるし。


その時は見ていて、単純に戦艦を落しに来たのかなと思ってた、船を落すために司令室に向かってきてるんだなあと。


したら、なんか教えてもらうのが敵の目的らしくて。
と思ったら、ちょっと自分早合点して、敵の会いたい人ってパパだよね、ナーガじゃないのかな、やっぱり実はシマ司令に会いに来たのかな、自分でもナーガであるというという記憶を消しているから意識してなかったんじゃないのかな、とか思って、ここでいよいよシマ=ナーガ展開でも発展するのかな?とワクワクしたり。


ワクテカしながら見ていたんだけど、司令室のガードは強固で入れないという展開、と唸るんだろうと思ったら転移、と思ったら、幻体状になって侵入してきたんだって。
ガルズオルムはなんでもありだなーと思いつつも、データー状になったら幻体にも(物理攻撃)データー攻撃出来る、という事でキョウにも格闘攻撃可能状態に、という、解釈が面白くて感心。


ガルズオルムつええー、本人が強いって言うか、データー的にスペックが上、だから強いって感じで面白いなあと。


でも敵はナーガに会いに来たんじゃなくて、シズノに会いに来たらしい。忘れたか見逃したか、ガルズオルムの中にシズノは物知りとして頼れる部分があったのかな?じゃなきゃほんとにシズノ=ナーガ説とか(無い無い)。


結局そこでは判らなかったんだけど、帰るとき、カミナギにあって、カミナギのユニークさに目を付けて、会話をしたら人間の感情誰かと一緒に居たい、守りたい失いたくない、みたいな事を理解して、お礼に失われたなにかをもらったりして前回「こんなんなっちゃった」のが「なにかされちゃった」と言うことに。


うわっ面白い展開だ。次々にスピーディに状況が変わっていくカミナギが面白すぎる!
結果的に実体幻体も目覚められたわけで、でも目覚められた中にもらったのは敵のデーターだし、この辺の情況の解釈がどうなのかすごく興味が湧くところ。


目覚めたカミナギが敵という情況と見方という情況を合わせ持つ存在になるのか、どうなるんだろう、と。


で展開的には、カミナギの復活というのは本当はキョウのやるべき事でソゴル君が目覚めさせることが物語的なカタルシスだとは思うんで、これはこれで面白いと思う半面、面白さ半減な部分もあったりして。
まあその辺は、目覚めたカミナギにまだ障害があって、本当に解放するのはソゴル君の役目という形でソゴル君の見せ場は残っているんじゃないかなと思うけど、この作品すごく面白い展開をしているなあと、大満足でした。