ハチミツとクローバー

んー、はぐの絵が描けなくなるかもと言う精神的な苦痛も判るけど、見ている自分としては、右手が使えなくなっても、いざとなれば左手で描けるんじゃないかなとか思っちゃって、作中のはぐの焦りをはぐのようには受け止められないんだなあと感じてしまうのでした。


演奏者だったら怪我によって演奏できなくなるというのは深刻だろうと思う、絵描きだったら、目が見えなくなるぐらいじゃないとそこまで深刻な状況じゃないかなとか思ったりしつつ、もし失明という展開だったらはぐちゃんは即死んじゃうような雰囲気なのでそこまで追いつめられないだろうし。


それにしても、観客は若いんだろうけど、ターゲットの年代の森田や竹本は振られて、先生とうまく行くというのは読者的にどうなんだろう?と思ったりしつつ、なんていうか、はぐ自身の過去の体験とかも合わせた選択なんだろうけど、ああいう選択は、恋より絵を描き続ける事を選んだ結果というようにも見えたりして。


なんていうか、森田や竹本だと今のはぐの苦しみを受け取れないからねえ、森田はお金しか無くて絵は描かなくていいって言う方向にしか向かっていかないし、竹本はとにかく力がなさすぎるし、大人の先生じゃないと救えないよねえ、と。