僕等がいた

静観してるんだけど、面白いねえ。


今回の話は、写真の話なんだけど、本当に面白くて感心した。


妹が写真を持ってた事とか、その動機がどこにあるのかわかんないところも上手い。男に気があるのか、死んだ姉の思い出のために持っているのかもしれないし、そしてそれを見つけて、取ってしまうヒロインの気持ちもわかんないことはない。
本当はそう言う行為には汚いなあとも思うんだけど、盗っておいて返そうというときに困っちゃう所なんかも上手いし、それを男が持っていって、男から返すことになるのとかも上手いなあ。


あと、それを男がどう受取ったのかわかんないけど、破って返すところとか上手い、自分と姉の2辺の写真になるわけだけど、それを手にするメガネはどっちの写真に思い入れがあるのか判らないところが、というか、どっちに思いがあるのかと投げかけておいて、二枚に破くというやり方が面白くなって上手いなあと感心した。


その事を受け止めた男にとって、なにが重要になるのか面白味が出てくるんだけど、とりあえず機嫌が悪くなって、ヒロインがそう言う写真を持ってたことを詮索するみたいでそう言う行為がムカツクみたいなところも面白い。


まあ彼には、好きになった彼女に裏切られて、元彼と一緒の事故で死んじゃってるから、そう言う他人の行動に神経質になるというのもわかるんだけどね。


またその出来事を疑心暗鬼とか、他人に裏切られたくないという気持ちが強いと言うことの言い訳にしたらいけないよなあとか、その事件が彼に影を落すという形で振り回されていたり、影響を受けていたりと言うところもあるんだろうなあとか。


あんな出来事がなければ、普通に彼女を束縛したいとかそう言う気持ちが生じても自然なんだけど、そう言う事件のせいで、普通のレベルの束縛心でも、過剰なんじゃないかとか、振り回されるだろうしね。


メガネの子とも、普通に恋愛感情があったのか、自分が裏切られて裏切られた女の妹として憎んでいるのかわかんないとか、複雑な思いもあるんだろうしねえ、とか、軽く流してるけど複雑で面白い物語なんだろうなあと。