ハチミツとクローバー

最終回。
終わったねえ、いやぶっちゃけ第2期はなんのために帰ってきたのかよくわかんなかったよ。
はぐが怪我して自分の能力を失いそうになって、能力にアイデンティーを求めてて、森田を選ばずに先生を選んだよ、みたいなだけだし、正直、怪我をして云々という展開は作為的であんまり入り込めなかった。
実際には人は人として生きていくためにアイデンティーを求めるべきなのかとか、才能をアイデンティーにしていいのか、みたいなテーマは難しくも興味のあるところではあるけれど……。


書かなかったけど金髪争奪戦には思うところもあったんだよね。


乱暴に言えば、才能(夢)を取るか、恋を取るか、みたいな事になるんだろうし。


修司ははぐに対して、絵を描くことを諦めろ、という提示はしなかった、ただやめろとも言わず、どうなってもすべて受け入れて支える覚悟だったと
それに対して森田ははぐに、描かなくて良いという提示をしたと。


その辺、修司ははぐにとっては絵を取り上げるのは死ぬことに値するというのを理解していたから、どんなに苦しい道でも、修司側から降りていいということは言わなかったのだろうし、
森田にとっては、はぐにやめても良いというのは、森田にとってははぐを救うつもりだったのだろうと。


更に森田の心境を複雑にしたのは、兄とのことがあったろうと思うんだよね。アレがなかったら森田の発言は単純にはぐを救いたい(はぐの本心はどこにあろうと)という気持ちだけなんだけど、
兄の希望の「父の復讐を遂げる」という事に協力した森田は、兄を止めずに兄の希望を叶えたけど、結果としてあまり兄は幸福にならなかった(その後失踪したところから見て)、という体験から、兄を止めるべきだったのかという疑問だってあっただろうし、


そう言う体験をして学習した事として、辛いだろうけれど、はぐに夢を捨てさせると言うことも、より不幸になる事を避ける選択の一つだったろうし、


とかとか、唐突に思える森田の復讐劇には、はぐにどう接するかというための要素だったんだろうなあとか思ったり。


んまあどんな結果になっても、その時に納得した選択が出来ればそれでいいんじゃないのかなと思うけど。


当たり前なことなんだけど、色々あっても、人の生き方はなるようにしかならんわナーという話だったナ。