パンプキン・シザーズ

三回目、トンネルの話。


んへー、あんまり相性悪いかも……。


本筋の前に、貴族のアリスの私生活の話。


貴族の家族のアリスの受け止め方は、軍人ごっこと受け止めているらしい。
そしてアリスも民衆を救うとか言ってるけど、貴族の立場で、毎日労せずパンにありつける幸福に18年気が付いていないし、指摘を受けて初めて気が付いて、そして食を抜いてみたりとか、世界情勢の把握が甘ちゃんなんだなあと。
それについては、設定がどうとか気に掛かったというより、アリスというのはそういう浅はかな人間だと想定されているのだろうから、まあいいやと思うけど。


でもその辺の問題は解決のない難しい問題なので関わらない方がいいだろうなと思うけど。
話の中では、たとえ自分が恵まれた立場というのを気が付いても、食を抜けば解決するわけじゃなくて、自分が食べても、自分が世の中を良くして一人でも飢える人間を救って行ければそれで良い、みたいな解釈になったのだと思うけど、それで正しいと思う。


話の方は近くの町に協力を求めるけど、以前に軍には騙されたから協力はしないという。


なんかムカツクなあとか感じた、村人の気持ちもわかるけど、村人に職を作ってやろうとしてるのに拒否するとはね。
軍の資金がどうなのかわかんないけど、それならもう一つ手前の町から雇用しちゃえばいいんだよ。そしたらこの村の人々も協力に応じなかったことを後悔するだろうし、波乱を起こすなら、その辺の焦りみたいなことで話を進められるだろうし、アリスにもっと説得を上手くやれよとか思ってしまった。
「あなた達が協力しないのなら隣町の人々と交渉しますよ。私たちはあなたの村の雇用口のためにも良い話だと思うのですが」くらい説明すれば、相手の対応も変わるだろうに、とか思ったり。


それでも信頼を得ることが出来ないでもいいんじゃないのかな。最終的に人と人の信頼は言葉じゃなくて行動なのだから、子供の危機に自分の安全も考えずに助けに行くアリスの行動に村長も信頼するという展開でも良かったんじゃないのかなとか。


変に展開のさせ方の説得力に対する違和感とかが気に掛かってしまったよ。


アリスの無鉄砲さが村長の心を開かせるという展開自体は良いとは感じているんだけどね。