コードギアス 反逆のルルーシュ

この作品、面白いと思う、久しぶりにしゃぶり甲斐がある作品というか、自分にとってはエヴァ以降、初めて入れ込み甲斐がある作品に出会った感じで、あれこれ考えてしまう。


ルル君が面白いねも、っていうか、彼を中心にして作品世界が見えてくるんだけど、その設定に関してどうなのだろうと興味が惹かれるような上手い作りになっていると言うところに魅力を感じるという状態。


今のところ物語から読みとれることは(自分は、作品を楽しむ場合は純粋にそのテレビ放映から読みとれることのみで楽しむという事にしているので、雑誌とかサイトの情報とかは仕入れないようにして鑑賞することにしているのであしからず)
ルル君はブリタニア皇帝の第三王子らしいっぽい、ルルに殺害されたクロヴィス・ラ・ブリタニアはルルに対して腹違いの弟と言っていた、更にクロヴィスは、マッドサイエンティスト風のロイド・アスブルンド(だよね)を兄と言っていた。
兄弟がそれだけだとすると、長男、次男、三男と読みとれる、ルルとクロヴィスは腹違い、ロイドとクロヴィスが同じ母親なのかはわからず。


ルルの母親は正妻じゃないっぽい。なにものかの策謀によって暗殺。それによってルルは母親の仇を取る意志はあったよう。「ブリタニアは滅んでしまえ」という発言はあったけど、それが母親の敵討ちと関連があるのかは不明。母親の敵と国が滅べばいいと言うのは必ずしも共通とも思えないし。


ルル自身の日本に対する愛着は今のところ不明だけれど、日本に対する愛着から征服国であるブリタニアが滅べばいいという意図にも思えるし。


その辺の疑問は、ルルがクロヴィスに日本人の虐殺を止めた所。
ルルにとってはあの事件からの流れは、巻き込まれたことは偶然だけど、それ以降は、ルルがこれからの行動を読み込んで行動したことだけど、どこからが本意だったのかと考えると、


まずは、あの混乱からの脱出。
それだけならば、クロヴィスに会う必要もなかったはず、そのまま逃げずにクロヴィスと会ったことは、クロヴィスから母親暗殺の真相を聞き出そうというのか目的だったのだろうと思うのだけど、また真相を聞き出すためだけならば、日本人の虐殺を止める必然性はなかった。


ただ、ルルにとってこれ以降の自分の母親の敵討ちの目標のためには、テロリストを助けて恩を売ったり、自分への信頼を得るためには、虐殺を止めさせることに価値はあったと思える。
それ以上にルルの中には日本人に対する愛情というものが合ったのかも知れないし、ただの利害での行動だったのかもしれないし。


で、兄殺害のくだり。
その辺はどうだったのかと気に掛かった。
日本人を助けるためだけならば、クロヴィスに停止命令を出させ、顔を見せずに去ることも出来たろう。(そのまま去ったら停止命令の取り消しをされてしまうからあそこで殺害する必然性があったのかも知れないけれど……)


兄から情報を聞き出すためには顔を見せる必然性はあったろうけれど、殺害する必要性はあったのかどうか。例の力で情報を得てからルルーシュと会った記憶を消すことも出来たんじゃないかと思うけど、そうした選択はしなかった。その辺、兄に対しても、母親の敵の一人としてルルには殺害すべき人物だったのかもしれないし。


とかとか、まだまだ情報不足で判断できない事柄もあるけれど、ブリタニアと日本人の関係とか。
学園の人間はブリタニア人という事なのかな。日本人はみんなスラム暮らしという事なのか。カレンはブリタニアと日本人のハーフらしいけど。


で、ルルとシャアを立ち位置を重ねてみると、そう言えばシャアってなに考えてたんだろうとか改めて不思議に思った。ザビ家は憎いらしいけど、ジオンは潰す気はなかったみたいだし、今思えばなに考えてたんだろうね、とか思ったよ。