コードギアス 反逆のルルーシュ

ナリタ 攻防戦
面白かったです。総集編以降、カレンの過去話とか、武器提供者とか、あんまり面白味に欠けて面白さ的にはじけて無いという印象だったんだけど、今回は、色々な点で面白味の多い話になってた。


作画方面と、設定面の話自体と両面で面白味があった。


作画面はロボットアニメとして面目躍如と言えるような、ナイトメアフレームの表現が良かった。前半は新しく登場のブライ改の動き、後半は救助に駆けつけたランスロットと紅蓮二式の対決という形で、特に二体の性能が特出しているのがよく伝わる表現だった。


特に前半、ブライ改の戦いから表見される動きが重くて、救助に駆けつけたランスロットの利点が高速な機動力にあることとか、改めてみると、ランスロットだけがエネルギーシールドを所有しているという事が並のマシンより強い理由というのが表現されていて良かった。


そして対峙する紅蓮は、ランスロットがコアによる高速機動を利点としているのに対して、紅蓮は右手の電子レンジ装置によって、攻撃力が高い個体だという対比が為されていて面白い。さらには攻撃装置が同時に楯的に扱えて攻守共に優れた機体であり、いかにも選ばれたマシンだなあという所が表現されていて良かった。


改めてみると、ランスロットは移動の際に跳躍時とかにもワイヤーを使っていたりして、白い機体の前に黒いワイヤーが横切るところとか、いかにランスロットが他と比べて特異な機体か差別化されていて良かったね。


設定的な内容面で言えば、ゼロとスザクが対峙しているところにシーツーが入り込んできたり、機体越しにギアスの力を渡すのかと思う行動をしたり、ルル君もその事を突っ込んでいたりして芸が細かかったりしつつ、精神攻撃だったりして、その行為を通してスザクの過去を観客に開示させたりして面白い試みだった。


そしてまたルルーシュがさわっちゃったりして、シーツーの意識に繋がっちゃったり、白い機体のパイロットと意識が繋がったかも知れなかったりして、面白い試みだった。


面白いなあと言うのは、ルルーシュは仮面、スザクはランスロットという、お互いにベールを被っていて、相手が誰だか理解していないところが上手いなあと。


あと、スザクはゼロの行為が結果的には弱者を助けていると言うことは理解しているけれど、やり方が強引だから許せない、とルルーシュの行動自体は尊重する思慮がある所は良いよね。
ルルーシュは白いマシンに対しては今のところ敵対心しかないところが、スザク君の方が大人だなあというか。まあ実際ルルーシュの立場から見ると、ランスロットは自分の邪魔しかしてないのでパイロットを尊重する理由はないんだけれど。


あとはラストシーン、カレンとシーツーが初対面したりして、嫉妬心みたいなのが芽生えそうだなという雰囲気とかを、鍾乳洞から垂れる二つの雫の波紋の交差みたいな形で暗喩してるところとか良かったです。