コードギアス 反逆のルルーシュ

神の島。


神の島っていうからどんな隠喩かと思ったら、本当にどこかの神の島にいってる話だった。
どんな理屈であの島に行ったことになってるんだろう。最後のほうであかされるけど、ルルがスザクに「生きろ」と掛けたギアスの結果みたいだけどちょっと説明がつかないよね。


シュナイゼル兄さんのビーム(ハイドロ砲だっけ、カメックスかよ(笑)という感じだけど)が相転移砲とかそんなせいかとも思ったけど、そんなこともないだろうし、そのときのギアスの力が、神殿の島に呼び寄せたとかそんなところかな。


転移の理屈については後日明らかになるだろうし、特に説明がなくてもあまり気になることじゃないよね。


内容のほうについては特になんとも、というか、これ、もしかして、コードギアスという作品の中では、地味な南の島辺、と位置付けていいのかな?
カレン、ユフィー、とヒロインの肌が拝めて眼福だったわけだし。


話的には、カレンがスザクに顔出し、ルルがユフィーに顔出し、とうまく対比がたっているし、体力派のスザクは食べきれないほど獲物を得る一方、知能派のルルは知識先行で落とし穴ひとつ作れないというヘタレっぷりという対比も効いていて楽しく仕上がっていて満足させられた。


の一方では、なんとなく流されちゃったかなあというかね特別印象的なエピソードには不足していたような感じ。
やっぱり、スザクはカレンの本性に対して時の方が良いと反応してた。因縁さえなかったら活発なタイプ同士いいカプかもしれないね。


ルルのほうは、やっぱりホテルで会話したときかなりばれてたんだな、というところ。これで、コーネリアの気構えなんかも伝わったわけだし、もう少しうまく事が運ぶ方法が取れるんじゃないかな、つーか、慌ただしく進んじゃって事態が変わってないね。
正直何をしても、目的を遂げるという覚悟があるのならば、こういう事態は、コーネリアから情報を引き出す絶好の機会で、ユフィーにギアスをガンガン掛けて利用しちゃうべきなんだと思うけど、利用しないルルはやっぱり甘いなあ、つーか演出上の不備なんじゃないのかな。
ルルーシュは理知的で打算がないんだし、冷淡に利用する性格なはずなんだから、ここでそういう面が出てこないのは演出上の逃げなんじゃないか、と思えるんだけど。


設定上のほうは、クロヴィスはギアスの遺跡の発掘調査とかしていたらしく、日本という国の資質のひとつにも、サクラダイド以外に、そういう謎力が関わっていたということになるのかな。


そしてシュナイゼル兄さんなんですが、スザクを撃ったことに対して、ユフィーの騎士として、運を試すためにも撃った。見たいな事言って、表面上は、良き兄を装っているけど、やっぱり裏がありそう。腹の中では、目ざわりなゼロとイレブンを同時に排除する絶好の好機だったのに生き延びやがってぐらいな事を思っていそう。

それにしても、ルルがスザクに掛けたギアスが「生きろ」というのは味わい深いですね。
もっとオレの言うことを聞けとか、ルルにとって利己的な内容でも良かったんだけど、父を殺した贖罪から死に急いでいるスザクに対して、生きてくれ、と、ルルーシュは望んでいるという事の現れで、ルルーシュのための命令と言うより、スザクを思ってのギアスの力の行使という形になっていてすごく感心しました。