エル・カザド

最終回、終わったねえ、楽しい作品だったねえ。


とはいえ優れてたってわけじゃないんだよね。マシモ作品は真面目で堅物なので、真面目にやればやるほど可笑しさが滲み出て来る、という作品なので、それを利用すれば、ちょっとふざけたことをやるだけで、爆発的に可笑しいという事で、大したネタじゃないんだけど面白く見てしまったという。


お笑いを差し引いて見れば、内容的にも、普通って言うか、復讐話でもないし、単純な当てもない逃亡劇のロードムービーみたいな感じて特別面白い物じゃなかったかな。


たまたま同時期のクレイモアとか、最終的な仇を目の前にして、殺すのは簡単だけど、殺すことで救われないという事に気が付いたりして深いんだけど、対してこの作品は殺してめでたしめでたしで、浅いなあと。
まあそんな深い物を求めていないし、浅いからといって劣ってるわけじゃなくて、作っている方も理解して作った結果とは思うけど、そうなるとまあ。軽薄な作品なんで、評価は低いだろうし、マーケット的には売れなさそうで大丈夫か?みたいなことを思ってしまうんだけど、自分が心配する話じゃないわな。