鉄腕アトム

光学迷彩のロボット電光が悪人に奪われて利用され無邪気にドロボウをしている話。正直見ながら哀しい話になるんじゃないかとビクビクしながら見ていたら悲劇じゃなかったので別の意味でほっとしてウルウルした。物の善悪の区別の付かない電光、ぶっちゃけ、電光心のあるロボットじゃんとか思ったけど、まあいいや。学校に通うことになったアトム、透明になった電光が入ってきたり、初めての学校で、受け入れられたり否定されたり、演出としてはめまぐるしい。ジャイアン役の子が電光に脅かされてそれ以降ビクビクしているのを見て、心配して放課後まで付きまとっていた。そのことがわかって、お前良いヤツだなと受け入れるジャイアン。たまちゃんは、手塚先生そっくりでなんか嬉しい。
打ち解けた少年達は、手作りの足漕ぎ飛行機をアトムと電光に見せる。ペダルが重くて飛べないと言う。十万馬力があればだいじょぶじゃんと見ていると、その通りアトムのおかげで宙を舞う。楽しい話作りだ。
そろそろ潮時と悟ったドロボウは電光に爆弾を付けて最後のドロボウをさせる。電光を助けるために町を捜すアトムたち、間一髪助けて、爆弾は頭上で爆発するが、パレードの花火に見える。電光を捕らえようとしていた警察は事態が変った事を理解し電光を祝福する。よくできた話、いつもと比較するとあと一点、感動の核がなかっただけ。