GADGUARD

面白かった、自分には良作だった。初めにネガティブなこと言っちゃうと、蜂須賀さんとかカトリーヌとか、大人の表情とか造形とかは、落ちるそこは残念。ビバップウルフズレインみたいにオヤジとか年輩キャラももっとスタイリッシュに書けたらいいのにと思う。少年達、ハジキやアラシはあれだけ達者に書けるのに、大人はまだ慣れていないと言うか、キャラ表通りみたいなたどたどしさが抜けないなあと。
そう言うことは残念に思ったけどあとはすごく良かった。今日はカトリーヌを中心に据えて、お金のこととか、捜し物のこととかをテーマに話は展開する。安宿で雑然とした生活をしているカトリーヌの私生活とか見えて面白かった。
人のシュウマイをかっぱらうところ、もう一つとって、エレベーターで鉢合わせたハジキの口に押し込むのとか、それなりにしゃれた表現を交えつつ。
港では発火事件が続いていた。ガドが関係していると思ったカトリーヌはハジキに仕事を依頼。ハジキは火傷を負う。
家で療養するハジキ。今日はハジキの家庭の雰囲気もいい感じ。やんちゃで不良な息子と一人手で育てる母と、我慢させられっぱなしの妹という、慎ましい感じ。手間が掛かる子ほどカワイイというか、なんだかんだハジキハジキと気に掛ける母親が、なんかいいし、邪険にされる妹が可哀想。そうした空気がいいなあと。猥雑な感じ、昔だったら、ホームドラマとか、怒鳴り合う家庭みたいな感じだけど、今はそんなの存在しないし、ただ家の中でお母ちゃんがちゃんと怒鳴っているって言うのは健康だと思うよ。
ハジキを失ったカトリーヌは、アイコやアラシにも仕事の声を掛ける。これはこの時は、そうやって、ちょっとだけ登場させる手法かよ、ずるいなと思った。あとあと、ちゃんと顔見せじゃなく話に機能してきたので、得心。
ハジキのところにアイコとアラシが同時に見舞い。その花この家に似合わないとか、すごい挑戦的なセリフを言うアラシ、意外だけどカワイイ。そうかもね、とか意に介さない(アラシの反発にも気づかない)アイコ。と、こういう話の登場の刺せ方ならいい、さっきの顔見せは作為的でいらん、とか思った。
けど、カトリーヌが港に向かっていると言うことを聞いて、二人は心配する。
そうか、これで、なり行きとはいえ、二人が巻き込まれて、女の子二人で女子タッグみたいに解決する話だったら面白いなと俄然期待が膨らむ。
結局、ハジキが来て解決することに、ちょっと残念。
なんて言うか、ガドに取憑かれておかしな事を言う、人形を手にした爺さんは、時間を人形に奪われて、手から離れると、時間エネルギーを放出して発火みたいな解釈でいいのかな?と。
ハジキに壊されてやっと時間から開放された。
カトリーヌはそうして今日も失った物を取り戻すため、自分のガドを探しているって感じ。シメはもう少し艶っぽい女って感じの雰囲気が欲しかったかも。