十二国記

今週もさまざま、あちこち話が飛ぶのはいいことか、気が散るか難しいところ。
鈴のほうは先週の終わりは浅野と会って銃をつき付けられて、と不幸な方向に話が進んでいくかと思われたけれど、始まってみれば、原住民の姿を見た途端恐い記憶が蘇って馬車に逃げ込むという引きこもり状態だった。意を決して、旅立つ鈴に付いていくことにすると言う展開、鈴は相変わらず、自分ばかりが不幸だ、カイキャクばかりが理不尽な目に合っていると思っている。
元姫のほうは、ついに女王の装飾品や着物に手を出して荒らして、陽子の玉座を乗っ取ろうと旅立つ。感心したところは、性格のきつい王女はやっぱり人徳者で、この事件から、今までの従者がよく誘惑に負けず尽くしてくれていると理解して感謝の言葉を掛けるところがよかった。
陽子のほうは、お忍びで世話になる集落が妖魔に襲われて、そこへ助けに入る。助けられたのは少女と幼い子供だけで、そのことについてすまないと陽子が詫びるが、仕方のないこと、助かってわたしの方が感謝を述べるべきであなたがあやまることはないと言われ、自分の感じ方について考える機会になりそうだ。そして、少女は皆を見捨てて、この子一人だけを連れて逃げてしまったことを恥じている、そのことも、民のこととか陽子が悩んでいることの答えになりそうだった。