ガンスリ

でも、まだしつこくGUNSLINGER GIRLの抵抗感とか考える。
いやさ、ウェブ感想とか、抵抗感があってダメな人とか、平気な人とか、いろいろいて、まだ面白い。
特別に自分がモラリストということはない、少女を物のようにしていやだというわけじゃない。何度も言うけど、それを扱う人間の方に虫酸が走るということ。
考えると、仮に義体の少女がとかが、義体の大人でも、やっぱり表現によっては、公社の人間にむかつくと思う。
志願した大人が義体戦士にとかならなんとも思わない。
生き延びるためとか、死にかけで新鮮な肉体とか、弱い立場の者を、技術で弱みにつけ込んで買収して、その上洗脳して、危険に身を捧げることを喜びに感じるようにして、道具として使い捨てにする。
そう言うことなんだけど、とにかく虫酸が走るのは、そのことを、自分で汚いこと、卑怯なことをしているという自覚していないこと、というか、半端なわかったような態度をしている事かな。
本当に物として使って、壊れたらまた補充すればいい、大事にするのは金は掛かっているから、高い道具は大事に使うというだけど、心底、鬼畜な扱いだったらまだそういうものだと割り切れる。鬼畜に考えれば、
「少女を使うのは、女の方が苦痛に耐性があるからだ。男子にも義体実験をしたけどうまく行かなかった。成人女性を使わないのは、少女の方が精神的に未熟で御しやすいし、万一反抗しても、子供なら制御できるからだ。成人女性が抵抗したら脅威だ、少女を道具にした方がなにかと便利だからだ。普通に大人の対テロ部隊なんか教育したら、万が一反旗されたら危険だし、少女のテロ部隊を設立する方がなにかと安全だ。
なぜ自分でしなかいって、自分が前線に行ったら危ないじゃないか、よく仕付けた子供が大人並みに自分達の替わりに動いてくれるなら危険もないし好都合だ、それに死んでも取り替えはいくらでもきくしね、自分たちは責任のある立場なんだから、そんなことで死ぬわけにはいかない、多少金は掛かるが、要らない少女を買い取って、五年かそこらの寿命しかなくなるけれど、兄妹愛を利用して自分たちの都合のいい道具に仕立てた方が、ずっと合理的だから」
とまで言い切ってニヤニヤしてくれるぐらい卑しければ、それはそれでいいやと思っちゃうかも知れないけれど、ジョゼとか、中途半端に聖人ぶったりして、むかつくったらありゃしない。
というか、作り手の薄ら寒い偽善とかほの見えるし。元々、少女解剖とか少女と武器とか歪んだ嗜好なのに。
原作はそういう、歪み、背徳に対してどういう姿勢なのかわからないけれど、テレビで放送するアニメ、ガンスリは、そうした背徳を、放送できるように半端なモラリズムでコーティングしてるような部分が、不愉快でしょうがないとかいう事なのかなと思う。
ストレートな下劣さで構成されているのならなんとも思わないんだけど。
この歪んだ話がどう転がって着地するのかが気になるというだけかも。