十二国記

まだ続くのか、アレで終わっちゃったのかと思ってたよ。後日談として堅実でいい感じだった。
正しいところはわからないけど、勝手に解釈したところだと、ショウケイの父親が厳しい刑法を出して、悪いことをした人を処刑しまくっていたけど、それを止めた腹心のところに行って気持を聞くみたいな展開。
民のために民を殺す悪い王を裏切って倒したけれど、その後四年王位につくことはなかった。自分は民のために王を倒したわけではないし、王が憎かったわけでもない、王が好きでだからこそ、これ以上手を汚して欲しくないから殺しただけで、自分が王位についたら、反逆者になってしまうと抵抗があったようだ。
もうこの場所を去ろうと思っていたところへ、陽子の抱えていた問題を解決して、陽子からショウケイのことで親書が来ると。
それでショウケイが変わったことを知ったり、ショウケイの罪を許して、戸籍を移して陽子の元にいさせて欲しいみたいな希望とか、色々聞いて、気持が変わってくる。
使者でやっては来たのは、たぶん熊の人だと思うんだけど、彼も、以前陽子が誤って罰した人の元に付いていて、陽子の先王は、ケイキラブで、トチ狂っちゃって、女人追放とか、おかしな命令を出してたけど、無視して従わなかった、王がおかしくなっていると知っていたけれど、王を撃つ事を選択する苦悩も知っていて、王を倒した、相手の苦悩もよくわかると言う。
とか、それぞれの経験してきてわかっていることが、水のように染みこんでわかりやすいし、納得のいく歴史が物語として淡々と進んでいく感じで、見ていて良かった。