ファンタジックチルドレン

ティナ暴走の後。


さまようセスの行動がコワイヨ!どうなるんだ!と引き込まれてるところ。


ソランは科学者の元へティナを連れて行く。助けてくれと。
制御装置は分散してティナと分離できなくなっていた。
もう科学者が機械として壊すか、ソランが人として殺すしか選択はなかった。
ソランは銃を手にするがティナに向けることは出来ない。
目覚めたティナは無言でおだやかな表情でソランの手を取り銃を自分の胸に向ける。不謹慎だけど可愛い!っていうか良い表情だった。


どうしてもできないと銃を捨てるソラン。


もう一つの手段は地球へティナの魂を転生する、ティナの魂は地球に行き、制御装置の入ったティナの身体はそのまま朽ちると。


ってそれで問題が解決するのかっていうか、問題を先送りにしたようなっていうか、どうしてここで、二億年離れた地球が出てくるかっ!?とか、都合良さやら、解決方法の考え方のわからなさみたいなのを感じつつ。


なんて言うか、ここで殺す、死ぬのと、地球に魂が行くけど、地球で何度も転生して永久に望郷の苦しみを味わうのと、どっちが辛いんだっていうか、その辺どう考えていたのか。一旦地球に送った後、兵器にならない戻れる肉体を作ってから取り戻す予定?とか。


そんなことは問題にせず、劇を進める。そんなやり取りを聞いている人物の足元が映る。ハッキリさせるまでもなくセスだとわかる、足元だけって言うのが上手い、つか、表情を伝えないで観客に想像させるところが。


ティナは地球に行くカプセルに入る。
そこからの描写がもう神懸かり的に素晴しい。
シールドが閉まりかける、
「ティナ、必ず行く、おれは必ずお前の所へ行く、忘れるなティナ」
「ソラン、わたしずっと待ってるから、あなたに会えるまでずっと、ずっと」

シールドがしまって言葉が伝わらなくなる。
ソランがなにかに気づいて去る、とシールドに飛び散る血、血の隙間から見えたのはセスの顔。
なにがあったのだろう。
銃に撃たれるセス、セスがスイッチを押す。


意識が地球に行き、今のヘルガと重なる。


すごい。


って改めて書いてみたら、ヘルガの転生は地球に魂を送られた罪みたいな解釈じゃなくて、ソランと会いたいために臨んで転生をしていたと解釈する方が良いのかな。
それだとトーマに会えたことでなにもかも解決して死ねる(魂の救済)が出来ることになるわけだし。


つかまだトーマが誰だかわかんないけど。


そしてデュマは一体誰だかっていうか、デュマのボスは巨人族だったような気がするし、姉とか言ってるし、まだまだ謎は明かされてない。


そしてクックス刑事は生きてたし!


すべて思い出したヘルガは白髪の人に!


裏舞台がハッキリしてますます面白くなってきたファンタジックチルドレンをお楽しみ下さい!ってところですナ。


ほんと、最後のシーンは気になるね。
ソランがセスを切った血なのか、セスが撃たれたのは銃だから、兵士が来たと思う、セスがスイッチを押したのは、ティナを敵に渡さない愛情だと思うけど、その前の血をどう解釈するか。
自分はソランが切ったと思いたくないし、セスが切ったソランの血という考え方もあるし。
そもそも腕を失ったセスがどういう感情を持ってあの場に行ったと解釈するかだよね。ソランを憎んでしまったのか、その辺は判らないっていうか、想像するより勝手な憶測はしたくないなと思ったり。
正直、セスもそんな腐ってないと信じたいところ、と、世界は美しいところと思いたいな、二人でティナを守った血だ、と。