ふたつのスピカ

テスト中に飛んじゃったアスミの間に、昔話を挟む趣向。


上手いなあ、泣かされだよ。


ひとえにやっぱり中の人のえりりんしんのすけの能力の勝利なんだろうけど、もう涙腺からこれでもかと水分絞り出されるというか。


アスミは家の人の絵を描きなさいという図工の時間の課題でお母さんの絵を描く。
この辺の展開自体は悲しいというより、こういう展開にしちゃった作り手の悪趣味さの方が気に掛かっちゃうけど、(って別に作者は悪くない、つらいものは見たくないっていうか、なにもそんな辛い情況と言うことに設定しなくても、あうあうというか現実の理不尽さに打ちひしがれるというか。お母さん可哀相と気持ちが塞いじゃうなあ、辛い想定だなあ、というか)


アスミちゃん辛いだろうなあ、お母さんも辛かったろうなあと。


物語は言葉にすると受取った情感が損なわれそうなので書かない。大筋としては、溺れちゃって死にかけてあの世でお母さんやライオンさんと会ったという話。


とにかく矢島晶子さんの演技で切ない切ない。原作未読だからわかんないけど彼女の声じゃなかったらここまで出来たかどうか。