TIDE-LINE BLUE タイドライン・ブルー

うぁぁ……
どうなんだろうこの展開。


確か前回は、乗ってる潜水艦が自分の町を攻撃した、艦長グールドは悪いヤツなんだ、と気が付いて籠城、そのことをグールドは予想していて、イスラはそう言うのはグールドらしくない、とか言って終わってたような。
結局キールはいつまでも閉じこもってるわけにもいかないだろうし、妥協して出てくるんだろうなとは思ったけど。


したらしたで、自分たちの町を壊した真意を聞こうとか、グールドは悪人なのか確認しようとすると思うんだけど、そういう思考もなく、なんか仕事を求めてるし。


キールって莫迦なのかっ、つーか、作り手が話の目的のために都合良く作ってるのかっ!


とか思ったけど、ちょっとまじめに考えてみると、こういう場面で、じゃあ艦長の真意を聞いてみようみたいな考え方は、現代日本人なら当然思う思考だとは思うけど、そういうのって自主的で自然なのかなって考えるとそうでもないのかも。
つのもそういうのって、物語慣れした思考だから出てくる発想で、映画とかドラマとかアニメとか小説とか色々見て学習しているから自然にそういう発想が出てくるだけで、物語を見ていない人間だったらそうした局面に遭遇したら、自分がどう振舞うべきかなんてわかんないかもしれないなあと思ったり。


あと、ちゃんとした思考力があれば自然に、真意を聞くために対決する、という発想は出てくると思うけど、キールって一見ちゃんとした思考力のある文化人に見えるけど、実は中身の方は、双子の賢いティーンと対照的に、実はすんごい莫迦なのかもしれないなあと。


なんて好意的に解釈してみたけど、実際はグダグタなんじゃないのかな、もうちょっと上手いやりようがあったような。


キールの要望に補給係と言ってグールドは参加させるけど、やっぱり補給部隊には見えなくて、グールドの真意はキールに前線で現実を見せてみよう、と言うところなんだろう。


その後はグールドの意図通りなのかわかんないけど(まあ制作者の意図通りではあるわナ)戦場の現実、戦うことより土地を耕すことの重要性、戦力の使い方によって平和を手に入れられることで、グールドの行為の正当さが証明されたり(キールに突っかかられてグールドが言葉で説明するよりは効果的だったろうけど、この展開はグールドが読み切っていたわけじゃなかろうし)


全体的には、戦争とか、人に争いが起こることとか、争いをやめさせる方法とか、真面目なテーマも扱ってるけど、グールドの行動とか、そんなに上手くいかないというか、話としては面白いけどリアリティーがあるとは感じられないし、なんかなーと、ちょっと歯がゆい。