BLOOD+

展開としては無難なところなんだろうな。


主人公が自分が人外だという事を初めから自覚的に知らされるっていうのは珍しい展開かな。普通は突然目覚めたり発症したり、とにかく荒唐無稽な物に巻き込まれていくというわけのわからないことだけど。
育ての親が知っていて教えるみたいな、そして後は引き渡すしか選択肢がないみたいなことを坦々と描くというのも目新しい。
手癖で言えば、逃がすとか逃げるとか、逃亡物になるのが安い展開なんだけど、手癖に逃げずに特殊な状況をごまかさず向き合っているところは面白いかも。


とはいえさすがにそのまま組織に渡るみたいな展開にはなりようがなく翼手とか怪物の介入で組織の追っ手というのはうやむやになって行くみたいだけど。


この話どこへ向かっているんだろう、このまま組織から逃亡しつつ魔物退治の話じゃありきたりすぎるし、組織と対立する話ってわけでもなかろうし。


自分の生まれとか自分探しになっていくのかな。


あとあと、ベトナム戦争とのリンクって、主人公がその時代にいて眠ってた、とは思わなかった。実は見た目は十六のオバサンということになっちゃうのはビックリ。