舞-乙HiME

非常に良かった、感心した。
と冒頭は前回からの引き、パニックがあって飛行船が落ちてくるのを止めるアリカ。カッコイイ、リボンを使ってというの見栄えも良いし、でも力足りずにスーツがみたいな、ああ壊れてくしドキドキしたよ、別の意味で。


でピンチを救うのはでぽちん、男気があってカッコイイ。改めて前作での消え方とか、格好良くてキャラ的にも気に入ってたかと自分の受け止め方を認識した、今作でももっと活躍してくれるといいけど、公式サイトのキャラ表からもハブられてるしどうなんだろう。


そして裁量の方は、決着は付かなかったけど実質上勝利と言うことでニナの独断行為は免除、アリカは働きを認められて入学を許可されるという、予想通りの展開。


そして学費の請求。
そのへんが良かった。ここは評価の別れるところだと思う。
学費とか、リアリティーがあると思う受け止め方と、そういうのは現実的で物語だからそういう世知辛いことを意識せずに物語を楽しみたいという受け止め方とか。


やり方としては、そういう学費とか無視して話を進めることも出来るだろうし、どうにでも出来る虚構なんだから、リアリティーとして学費が必要と言うことを出してきても今回の働きを見て特待生として免除とかごまかすことも出来たろうし。


でも払わせることにして、それを、アリカには後ろ盾がないとか、家族がいない孤立無援の存在だとかそういう要素を引き出してくるところが物語を単なる都合のいい妄想にせずに、社会性を持った物語にしているところが世界や登場人物の足固めになっていて良いと思った。


ただそのへん実は前作の主人公、舞衣が弟の病気でお金を必要としていたという本歌取りで安直にアリカにもお金で困らせるという設定の必要性で学費を課したというところが真相なのかも知れないけど。


話の方はさりげなくジェムの話、契約者と苦痛も分かち合うとか、前作の負けたら大事な人がという設定と呼応するような要素を話したり、そのへん隠しておくと唐突と言われるところ、通常だと口で言うだけというのは演出としてリアリティーに欠けると言われるところだけど、さりげない伏線として観客に渡しておくという手段としては上手かった。


と、学費とか、入学までの過程を丁寧に描くところが良かった。同じサンライズクラスターエッジとか、同じく学園物なんだけど、学費とか、学校に入る過程とか現実的な部分がまったくスポイルされてるのってどうかと。んでも、そういう地味なこととか別に単なる手続きなのでカットしてもいいけど、その上に乗る物語が面白れけば問題がないんだけど、クラスターに関しては本編がまだまだ全然面白くないと言う。ガンダムWなんかは下手な下設定なんかなくても(ただの子供が暗殺者って事自体説得力に欠けるし)「お前を殺す」で「任務完了」とリアリティーとか説得力とかぶっ飛ばしてなんか面白いから見られた、というところだけど。