BLOOD+

相変わらず遅い展開。
今回は父ちゃんが死んだことでショックを受けた弟と小夜が立ち直ることと、デビッドが取ってきた情報でベトナムに行くことになったという手続きの話。


立ち直り方も「なんくるないさー」って感じで、微妙っていうか、わかりやすいエピソードもなくて印象がなかった。
ああ、昔話で弟の本を小夜が壊してそれを父ちゃんが米粒で直したって話で立ち直ったんだ。ってそれで考えが変るってのも、改めてこうして書いてみるとなんだかな、とか思ったり。
これはもしかして将来父ちゃんは米粒から復活というこの先の物語の暗喩ですかっ?そんなことはないナ。


デビットの方はもっと酷くて、情報を知るみたいな手段はデーターの解析みたいな感じで見立て上もなんの面白味も無し。
を、謎ワインだ。なんか海洋映画でソ連の海底基地の謎ワインを飲んで怪物にみたいな映画があったよね。海洋映画は類似品が多くて思い出せないや、リバイアサンだったかな。
http://gray.zombie.jp/movie_n/monster/n_monster-020.html
ああそうそうワインじゃなくてウオッカだった。
ってこの謎ワインにも実験薬や怪物に変化する道具かわかんないけど。


にしても、入手先がベトナムの女学校だったからって、潜入することになるっていうのもスゴイ展開だ。
まあ小夜の出生の謎はベトナム戦争にあるんだしいずれは舞台をベトナムに移すことになるだろうけど、どうよ。
今のところ小夜の行動原理の一つは、たとえ自分が人間じゃなく化け物の眷属だったとしても、怪物からみんなを守るってところがあるんじゃないかと思うと、危ない沖縄をほったらかしてベトナムに行くっていうのは?なんだけど。
まあたぶん前回の研究所空爆という形で沖縄の翼手暴走事件は収まって、沖縄はもう安全という形になってるんだと思うけど。それならそれでベトナムに行く前に沖縄を心配したり沖縄は大丈夫みたいな会話はあって欲しいなあと。


この話自分的に低調なのは、物語に方向性が無いからなのかなとか思ってる。
物語に求心性が無いというか、父ちゃんが殺されて殺した相手に復讐みたいな判りやすい復讐劇にもなってないし、もっと判りやすく、翼手を使って世界征服を企む悪の結社があるわけじゃなし、それを言ったら今のところ悪は米軍って事になるし、じゃ将来は打倒米兵みたいにはならないだろうし。
安直なところだと軍部の一部が仮想敵、研究プロジェクトにマッドサイエンティストみたいなのがいてそれを倒せば話は丸く収まる、とかなのかな。


あと、今のところ物語の目標は小夜が自分の出生を知る旅だけど、それだって敵が知っているから戦うみたいな文脈じゃなくてハジがかなりの部分知ってるけど今は話す時じゃない戦ってたくさん翼手を殺してからだみたいな感じで観客としてはお預けを食わされてる犬みたいで鑑賞していても楽しくないと言う、と、どういう見方をすればいいか今のところ判らないかんじ。


いずれは小夜の出生も判るんだろうけど大体は、翼手と同じか、翼手の敵対種族みたいなものか、いずれにしてもどこかの族の権力者の子孫で姫とかそんな展開になるのかな。じゃなきゃ単なる実験体とか。