ぱにぽにだっしゅ!

最終回。
好き放題、野放し状態のこの作品がどんな最終回を持ってくるか、興味が高まるところ。


無難にもと言うか、変な捻りもせず、いつも通りの黒板ネタとパロディの悪ふざけという内容で良かった。
最終回どうしましょう。
うん最後だし冬だけど無理矢理暑くして水着サービスでもしよう。
みたいな欲望の赴くままと、観客の見たい物を見せるサービス精神が素晴しい。


そして最後はやっぱり目玉とはうはうと先生だぞ、でまとめ、宇宙人は帰還し、「ごめんさよならだ」と天才らしくドライに終わるという、ぱにぽにらしい終わり方で大満足。


にしてもどうしてこうもこの作品を好ましいと感じたんだろうか。月詠は同じ監督で同傾向なんだけれどそれほど、同傾向だとねぎまとかなんかもそうなのかと思うけど、やっぱりそれほどでも。
と、この辺からは、なまじ下手なストーリーがなくて、好き勝手やっているところが良かったのかもとおもったり。
あずまんがなんか、主立ったストーリーが無いところは似ているけど、やり方としてははずれちゃいけないところははずれなかったというか、悪ふざけが足りなかったと。
そのへんあずまんがは原作を読んだけどぱにぽには読んでないのでなんとも言えないけど、アニメぱにぽにだっしゅ!の脱線ぶりはアニメ版特有の物なのかわかんないけど、商業作品としてそこまで遊んでいていいのか心配になるほど好き勝手やっているところが良かったと。


って、ね、昔のアニメは作画の途中でタコハイミサイル飛ばすとか、作画が遊んじゃっていて大丈夫かよ、というような学生の遊びの延長みたいな空気があったけど、いつからか、ボケモンショックからか、なんか遊べなくて窮屈な物になっていったような気がするんだけど、そのへん作品自体が壮大な遊びみたいで面白い場所だったなあと。


久しぶりに終わることが淋しいと感じる作品だった。