かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜

ああ、原作厨になりそう。


そうか、海の話とカレーのお姫様を混ぜてやるか……。
確かに話の尺としては1話一本じゃ辛いかなと思う。んでも、どっちの話もそれぞれの空気が流れていたので、無理矢理に混ぜたことで空気が損なわれたなあと感じた。
特にカレーの方、やす菜が思いついて、初めははずむ君だけを誘うつもりだったけれど理由があってみんなを呼んだみたいなこととか、自宅へ呼び込む、みたいな所に意味が生じてたんだけど、海のイベントにしちっゃたことでニュアンスが変わってた。


あとは海の話、要するに明日太の動揺みたいな事の話なんだけど、原作はおちゃらけて描きながらも読んでる方は実際に、そんなことがあったらタイヘンだなあ、みたいに感じ取るという意匠だったんだけど、そういうやり方は面白いと思ってた。本気で明日太の気持ちを表に出すと印象として重たくなっちゃうし。
という感じで捕らえてたけどアニメの方はおちゃらけを抜いてかなり深刻に向き合わせていて原作と空気が違ってたナ。
はずむの彼女宣言も、原作はその場を誤魔化すためにはずむから言ったはずだし、明日太の意識の捉え方としては、はずむが言い出したのと、自分から言い出したのとじゃ意味が違ってくるし、個人的には原作の流れの方が気持は良かったナ。


今までは原作のアレンジが、原作はコミックとして効果的な選択をしていて、アニメはアニメとして効果的な改変をしていて、好感があったけど、今回のアレンジは逆効果っぽく感じたナ。


後この辺は難しいけど、ヤスナン味覚が変ですぅ、の時の表情とか原作のコミカライズな顔とかがよかったんだけどあのアニメの絵の場合はやりにくいかな。
あと、とまりとやす菜に同時に誘われてる時のはずむの表情の表現とか、ってそういうエピソードもカットされてたね。
んー、原作を読んでアニメとして見たいシーンが見られてない、なんと不完全燃焼な事かっ。


って自分何度コミック版読み返してますかっ!いやこの桂遊生丸さんの絵、顔の表情の描き方が繊細で何度も目を通しても新しい感じ方を受取るようなスルメのような絵なのですよ。
二巻の最終話のとまりの「それでも○○○○○○と思ったんだ」みたいなときのめくった後のあの顔とか良い表情だったよ。


かしまし~ガール・ミーツ・ガール 1 (1)
あかほり さとる 桂 遊生丸
4840229554


かしまし~ガール・ミーツ・ガール 2 (2)
あかほり さとる 桂 遊生丸
4840231850


かしまし~ガール・ミーツ・ガール 3 (3) 電撃コミックス
あかほり さとる 桂 遊生丸
価格 ¥ 607
近日発売 予約可
メディアワークス 2006-02-27
4840233667