舞-乙HiME

大詰めと最終回二本立て。


面白かったですよ。
ラス前は色んな登場人物をほとんど取り上げてる構成の上手さがよく出てたし、最終回はアリカとニナの関係を上手に精算してたし。


特に感心したのが、チエの見どころ、最初から狙ったわけじゃないんだろうけどすべてのオトメの力が無効になったときにアリカが落ちてきて、それを救うのはワルキューレに回ってるチエ以外にいなかったし、寝返った意味が出て良かった。あと洗脳を解いてるのがまきまきっていうのはちょっとそうなのかよ!と説得力はないんだけど、そこで使ってくるか、キャラを拾うのは上手いなあと。


大きな展開の方は、トモエ一人で悪役を背負ってたのがなんとも。
んでも、アレはアレで、単純に純粋悪に徹していて、清々しいぐらい悪立ちしていて良かった。好意すら覚えたよ。


それに引き替え、ナギの方は、悪人としてはなんとも緊張感が無いというか真剣味が足りなかったね。自分の野心が砕かれていっても動じていなくて、悪役を演じているというか、悪役を楽しんでいるみたいで茶番、ナギの態度で物語の説得力が低下してた、ナギのキャラがみっともなくなってももうちょっとなんかやりようがなかったかなと。


もう一人の悪役はニナなんだけど、こっちの方も、戸惑いながら悪に参加していたけれど、前回のセルゲイの負傷で、悪に協力することがセルゲイの生命を維持するため、と悪役になることの肯定的な理由付けが出来ちゃったので、これがなんとも微妙。


まああのまま中途半端な状態で対立の場に持っていくのもハッキリしなくて悪役になるしかない形に持っていったのは正しかったのかもしれないけど。


あとは、説得で和解(んー、グッと来るそんなに説得力を持った感じはなかったけど)でも暴走、自分を倒してみたいな展開、その流れは良かった。


あとあと、ミユの力が、青いヒメ星を赤に変えることで、青い世界観の話を、前作の赤いヒメ星の原則に変えるところとか面白いなあとか、デュラン出てきたー!(前にも出てきたっけ?)とか、ハルモニウムを止めるところが逆シャアかよー!とか、学長が若くなってる、とか、突っ込み所満載で、最後の盛り上がりとしては盛り上がっていて、シリーズ全体が面白かったかのような錯覚に囚われるほどだった。


エルスちんが一人死になのは哀れなんだけど、これはこれで復活したら安っぽくなり過ぎすぎるし。