吉永さん家のガーゴイル

あははは……。


これ作った人ってさ、錬金術のこととかの資料にバラケルススとかに当たらずに鋼の錬金術師とかを資料にしたのかな「悪い錬金術師は自分の娘を実験台に使う、ちぃ覚えた」みたいにとか思った。


ハガレンのニーナの扱い方が気になって色々思ったんだけど、


それで
錬金術師が自分の娘に術を掛けることとは?
みたいなことについて考えたことがあったんだけど。


一つには一番単純な理由なんだけど、自分の娘を使っちゃうなんて、なんて利己的で残酷な考え方なんだろう、さあそういう相手を憎く思おうね、
とかいう単純な物。


まあそのへんは安直な技法なんだけど、
ハガレンの場合は、そこに複雑な事情を加えていたことで、なかなかに単純な図式じゃなかったんだけど。


まずタッカーの考え方なんだけど、(って説明せずに書いていて通じるのかな?、いちお説明すると鋼の錬金術師という話の中で、タッカーという錬金術師が自分の娘をキマイラにして錬金術試験をバスしたよみたいな話なんだけど)


一つには単純に自分の保身、錬金術試験に受からなければならないというプレッシャーのためには、自分の娘を犠牲にしていい、みたいな理由があると。


そのへん、追いつめられたからという理由もあるんだろうけど、自分を守るの理由には、家族を守るだったりするはずなんだけど、その家族を犠牲にして家族を守もないわけで、じゃあそのまんま自分さえよければ家族を犠牲にしてもよい、という事なのか、という自己中心的人間の末路という悲劇という文脈にもなるんだけど。


でなければ、モラルの崩壊みたいな方向性、研究や実験の成功のためには子供の一人ぐらいどうなっても良いという、功名心が悪徳を上回ったみたいな理由とか。
ってそれならば、なにも自分の子供を使わなくても、他の子供を選ぶというやり方もあるだろうし。


そのへんは事の露見を恐れてという理由は成立するのかもしれないなあとは思ったり。
他の子供を連れ去って利用するとなれば、連れ去った家族が捜索するだろうし、それにはリスクがあるし、かといってその手の調達屋みたいな裏家業の人間を利用したらそれはそれでそこから足がつくみたいな恐れもあるし、自分の家族を使って、家族は病気で田舎に療養に行ったとか言い逃れておくのがリスクが少ないのかなとか。


後は、タッカーの場合には当てはまらないんだけど、錬金術師が本当に自分の技術を信頼していた場合、自分の娘に術を掛けるということは、不道徳な事じゃなく、本気で娘のためになるという考え方もあるだろうと。


とかそんなことを考えた事があったんだけど、
ガーゴイルの場合はどうなんだろう、と。


単純に錬金術師の行動は非人間的な事をする輩もいるよ、という、悪人の表現だろうというのがいまのところ一番適切なんじゃないのかなと思ったりしつつも、結構、真面目に娘に能力アップを施すことが娘の幸福に繋がると思ってる、とも思えなくもなかったりしつつ、勝手に一方的にヒューマニズムで拉致した百色が一番悪いんじゃなんて印象があったりしつつ。


実は、父親が、ガーゴイルの賢者の石を取り出させるために、自分の家にデーターを盗ませて、娘に会わせて、娘を拉致させて、娘のために賢者の石を盗ませるように仕掛けた、と。


ってグダグダだよ!そんな回りくどいことせずに、初めから百色にガーゴイルの賢者の石を盗ませるように依頼しろよ。


とか、この話作ってる人の思考がワカリマセン!


ハートフルに振り回されてるよなあと。