吉永さん家のガーゴイル

唐突に脇キャラを使って、魔法の毛糸で作った人形が起こすハートフルエピソードですよ、みたいな。


ああなんてわざとらしい、なんつって、いやさ、あざといプチセンチメンタル要素がないと逆に物足りないネとか感じるようになっちゃったのもどうかと思う。


普通にショートストーリー的にまとまっていたとは思う。
んでもおとなしすぎていて平凡な展開だよね、あざとくなく適度な塩梅で観客の感情掴んで揺さぶっていくという演出も必要だよね。


それをどこに求めていくか、動かした人形にでも、無くした女の子でも、関わった兄にでも、誰かの気持ちを話の上で痛切に表現することで、観客は感情移入して感動したり失望したり、感情の起伏を作家という物から与えられる事を願っているのだから。
正直、人形からも無くした子からも兄からも、あんまり人を動かす思いは伝わってこなかったな。
淡々と距離を置いて観客が勝手に感情を自分で高めて動かすという趣旨ならそれで正解だと思うけど、それじゃあちょっと自分には物足りないかな。