考えたら負けだの話2

いやそんなにわざわざ書くほどのこともないんだけど、書き落としていて言いたかったことがあったので。


物語の見方としてこの話は、まじめに、とか、まともに、考えたらダメだ、という見方もあるかな、というわけだけど、
自分の中で、敬愛する、好きな傾向の物語として、見ている三十分、罪が無くて、楽しくて、現実逃避出来るだけ、という楽しみを提供するだけの話、というのが好きなんだけど、


具体的に上げれば、近作だと、まじぽかとか、ギャラクシーエンジェルとかもそうなんだと思うけど(どういう事なのかな?特段なにかするような目的が無くて目的に縛られていないとか、やるべき事があるとか言うんじゃなくて、目的意識もなく、ただ楽しく感じられる出来事を描写するだけ、みたいな)


そうした罪がない作品というの、そう言うのをどう受け止めたらいいかというとそこには、考えなくて良い作品、という解釈もあるんじゃないかなという。
で、考えなくて良いと言うと、考えたら負け、みたいなことと同等と受け止めそうになるけれど、そこには大きな違いがあると思うよ、という。


まじぽかなんかも考えたら負け的なところもあるけれど、考えなくていいというより、考える必要がない作風だと。
とその辺は見ればわかることなのだけど。


コヨーテとか、一目見て、考えなくて良い作風、であるとは思わなかったよ。Cが付いているせいか、第一印象としてカーボーイビバップを意識して、カッコイイ絵柄で洒脱な話をやってみる、みたいな目的の話かなと受取ったら、演出方法がグダグダでも気にするな、みたいな作品とは思わなかったし。


まあその辺はもうどうでもいいんだけど。


乱暴な分け方として、考えたら負け的な作風、考える必要性のない作風、という受取り方があるかなと、あと他にと言うと、考えることが楽しい作風というか、考えさせることも目的としている作風なんて言うものあるかな、ガイナ作品はそういう傾向の作風が多いような気がするし。


その辺、どれが優れていて劣っている、という事はないんだけど、個人的には考える必要性のない作風の作品が好きだなあと。


あとそれで結構重要なんじゃないかと思うのが、考えなくていい作品というのは、じゃあ作っている方も無責任に適当に作っているかというとそうじゃなくて、そういう作品ほど作っている方は、しっかり考えて作っている気がするんだよね。見ている方が変なこと考えなくていいように、その分作っている方が、色々考えて配慮して作っているから受取る方は考えなくて済むという。


逆に考えたら負け的な作品ほど、作っている方がいい加減に適当に書き散らしているから見ている方は変な矛盾が気になっちゃってあれこれ考えそうになっちゃうんじゃないかと。


そう言う点では、この作品は考えたら負けだと感じるような作品は作っている側の思慮不足なんて言うのがあげられるんじゃないのかなあと言う話。