地方局

U局の録画を消化、溜まってた、それにしても8話近く消費して、一、二回しかクスリとしたり感心したりする所がなかったというのはどうした物か、一日を返せーという気持ちになったりしてなんだかナーと思ったデス。


ゼロの使い魔、結婚の話。
各所の感想で詰め込みすぎみたいな話は聞いていた。
見てみたら確かにそう感じたかな、あれでもう一つ二つ転調があって、エピソードを二つ三つ足せばそのまま二時間映画になりそうな内容だっただろうし、それを三十分でドタバタと片づけてしまうのはなんとも、というか。


んでも見ていても、それほど取りこぼした印象もなく(まあ、姫の婚約者が殺害されてしまうという大事件をサラリと流しているという印象はあったけど)ああいう形で、ちゃんとした物語をサラリと上っ面を撫でるように物語を流すというのもありかなと、っていうか、あの出来事をもっとシッカリと描写されてあと一二回に分けて見せられてもクドイような気もするし、まああれ以上他人の出来事を見せられても他人の結婚式のビデオを見せられるみたいで苦痛かもしれないし、ああいう扱いというのも適切だったかもと思ったり。


後は竜と解釈された飛行機のエピソードの解明に絡んで才人が帰れるかもというというエピソードを消化してこの物語を畳むという趣向みたい。


まあそれはそれで、というか、こうして一クールで終わってしまうのは物足りないかなという気持ちになるんだけど、その辺はたまたまアニメ化で、ルイスの声に釘宮さんが担当して、それが元々のキャラと上手い具合に効果が上がってこれで終わるのはもったいないという気持ちになったのだろうけど、話のスケール的には一クールが妥当なのかなと(逆にシャナなんか2クールあったのが驚異的だったような)ってキーワード見たら原作9冊も有るんだ、それだったらもう少し色々物語を語ってあげてもとも思ったり。


つよきす
こっちは最終回、一クール物としてはきちんとした構成だったんじゃないかな、8話ぐらいまでを使って、好きな子に大根とかいわれて、という人物紹介と、それで傷ついてツンツンして、それが誤解だったというツンデレまでを描いて、誤解が解けてじゃあこの後どういう展開で話を引っ張るかと思えば、別の子との三角関係を出してきてそれもまた誤解だったみたいな形にして、話自体の落し所のために生徒会長の交代劇で納めるという。


実際の所、生徒会長選は主人公の興味の埒外の話なんだけど、そこへ引っ張り出してきて、なにをするのかと思えば、戸惑う素奈緒と「ガンバレ大根」と彼氏が元気付けて、自分は女優志望だと自分の特性を思い出して友達の演技をするみたいな展開。


ぶっちゃけ寒いんだけど、これはこれで盛り上げる手法としては効果的で、なぜだか心を動かされた。その辺はたぶん自分的にもう失った物、学生時代は偽りでも、クラスメートという友達がたくさん居て楽しかったけれど、今はもう失ってしまっていて、そういう物を失ってしまったなあという郷愁でなんかあの頃は良かった的に胸に迫ってきたよ、ということで、たぶん今がまだ学生な若い観客には伝わらないだろうけど、そこから離れた観客には結構クルんじゃないかなあとか。


正直エロゲ原作だし軽薄な内容だろうと思っていたけれど、思いの外ちゃんとした内容で楽しめた、その辺は主役を務めた水樹さんの功績もたぶんにあるだろうし、なかなか良かったです。