「牙」

武道大会の続き、ロイアがヒーリングして規則違反と言って連行された続き。


連行する様子は乱暴だったけど、留置所は清潔だし、許可もないのに治療行為をするのはいけないと言うことで、考えてみれば医師免許もないのに治療行為をしたというのと同じ事で、そんなに不当な話でもないかなと思ったけど、国王は「絶対正義に例外はなし」とか恐い顔しているので安心できないけど、「よってロイアは死刑!」とか言い出しそうだし、そうしたらそんなのは正義じゃねえ!とか思うけど。


話の方は、ロベス様の戦い。
なかなか上手い駆け引きだった。相手の弱さと言うよりは、見た目はヘラヘラしていても実はすごいというロベスの強さを表現するための話と言っていいだろう。
あえてロベスにハンディを負わせて、それでも苦戦することもなく勝ってしまうと言う趣向。そのためにアイスの食べすぎてお腹を壊させるなんてエピソードはロベス様のお茶目さと強さを印象づける上手いエピソード選びだと思う。
そのために伏線としてちゃんとガリガリ君を食べさせてるし。あの辺の描写自分見ていて貴族なんだからもっと良い物食べながら鑑賞させろよ、と思ったけど、お腹を壊させるための伏線だったり、なにより、貴族だけど、実は貧乏と言うことで、せいぜいアイス食べ放題ぐらいしかできないキャラなのでああいう表現が適切だったんだと後々勝利の祝宴の費用が国持ちというセリフで思い出させられた。


いや本当、キャラクターのこと丁寧に把握して物語を書いているなあと、そう言うところは、感心する。牙の良いところは、カードの販促アニメのくせに、そう言う丁寧さがある所なんだよね。


あと、仮面の男。後々重要なキャラになってくるんだろうけど、初戦はあえて印象薄く描いていたところが上手い。とは言いつつその回の終盤でロベスの危機を助けるという目だったことをしちゃっているのはせっかくの演出を台無しにしているんだけど。ダスクの人間らしいからロイアの関係者なんじゃないのかな?とか予想してるんだけど。