コードギアス 反逆のルルーシュ

麻薬とカレンの母の話。


正直言って、話の内容に違和感があったかな。時期も悪い感じ。総集編のおさらいがあって、さあ本筋に戻ってきた、と話の新展開への期待感が高まっているという気分で見せられたのが「これ」と言うのがなんとも。
テーマ的にこういう方向の話もやるのか、とか、ハーフという話だし、カレンにも複雑な事情があるんだろうな、というのは感じていたけれど、こういう話だったとは……。というか、麻薬の話と平行して、ついでだからカレンの母親も薬中にしちゃった、みたいな、ついで感が拭えなかったりしつつ。


つかとにかく、麻薬エピソードも、カレンの母の事情も、母逮捕でこれきりで舞台から降ろすとすればなんとも中途半端な印象。


麻薬に関しては、まあそれを使って日本人を骨抜きにしたり、薬で財を吸い上げたりとか、薬の効果自体が占領前の記憶に耽溺する作用があるというのは説得力はあるんだけど、なんかカレンの母のエピソードと絡めちゃったことで、散漫になった感じ。実際薬のことはブリタニアが工作していたことなのか、日本人自身が自分の境遇を誤魔化すために自分たちでやっていたことなのか、よく判らないままに終わっちゃっていて(つか作り手の方もあまり重要視していなくてどうでもよく描いていたような)本筋から離れたサブエピソードだったなあという感じ。


カレンの母に関しては、カレンの人格形成に深く関わってくるべき重要なことなんだけど、あまり深く考えて作られていなかったような気がしたり。
離婚してもその相手に助けを求める弱い母というか、カレンはそう思っていたれけど、カレンのそばにいたいという母の愛という事なんだろうけど、やっぱり薬に逃げていて、母の愛なんだかよくわかんない感じに仕上がってしまったし。
母が薬に溺れて20年投獄とか、それがカレンの黒の騎士団への参加動機に繋がっていったみたいだけど、なんか合致していないような、とかとか。


そしても、判然としなかった。ブリタニア人の父が、日本人の母と結婚してカレンを産んだけど、離婚して使用人になってカレンの家にいて、カレンの父はブリタニア人と再婚したという事なのかな。
途中「ブリタニア人になればもう虐められないのよ」みたいな事をカレンに言ったように受け取れるセリフがあったけど、それだと、カレンは日本人なんだけど、虐められないためにブリタニア人の父と結婚したようにも解釈できるけど。
まあカレンはイレブンとのハーフと言っているし、ブリタニア人の父と結婚して生まれたということなんだろうから、ちょっと軽く書いたので間違えたのか、純血日本人の母親が自分に対して言ったセリフとう事なのかもしれないし。


という感じで、おさらいが終わって本筋に戻ってきたけど、どうでもいいエピソードという話だったという。