コードギアス 反逆のルルーシュ

血染め の ユフィ
なるほどそう言う展開での、血染め、という事になったのか。
血染めと言っても、大方の予測だと、ユフィが怪我するとか、自分の血で、という事じゃなくて、そう思わせておいて、誰かの血で血染め、なんじゃないかなへと予測されていたと思うけど、予想以上の血塗れだねえ。


展開的には、当初は、ルルーシュがユフィにギアスを掛けて自分を撃たせて、みたいな、ルル一人の血という流れだったけれど、それがあんな事に……。


っていっても、ちょっとそこへの展開が力わざ過ぎというか。
以前から、ルルの力、暴走したら自分が命じる前に勝手に回りの人間が思い通りに動いちゃって、それじゃあ能力者が孤独になるよなあと、力の暴走という展開は予感していたけれど、こういう形で来るとは、つか、予想を超えて、思ってもいないことだけど口にして聴いただけで命令になってしまう、という暴走になるとはねぇ。


と言いつつも、展開的には面白いことになる(擁護派のユフィが虐殺者になると言う、暗転の落差という意味では)んだろうけど、その原因が強引すぎ、たまたまルルが言った冗談、みたいな偶然というか、運が悪かったから、としか言いようがないところは、なんとも釈然としないと言うか、観客としては納得がしづらいところだよねえ。


で、特区の方のことに関しては、ルルーシュがあれほど動揺したマズイ展開という事だったけど、やっぱり展開してみても「ああ言われちゃうと、謎の仮面が首領のテロリストは支持率が下がるねえ」ぐらいしかマイナス要素が見つからない。


いやまあ正直、今まで、貴族だ、下だ、と差別主義を剥き出しにしてきた国に、譲歩案を出されて、ホイホイと賛同できるものかと思うんだけど、コロリと宗旨変えした様子。
一歩下がってみれば、そりゃあ、ちゃんとうまく行くのなら、ナナリーの平和とか考えれば、テロリズムで奪った国の中よりは安泰なんじゃないのかとも思うけど……。


とかいろいろ思ったりはするけど、話としては、偶然運が悪く、冗談の話が一番ヒドイ展開を生んでしまったわけで、みたいな展開で、とにかく、なにもかもがダメだ!
つかー、話としての展開もだけど、偶然の運の悪さが起こした悲劇、みたいな、ちょっと話のやり方としては安くなっちゃった感もありつつ、あと何度かで納めていくならこんな所かねえ、つか、これで話の半分というのなら、もう少しなんかやりようがあるような、とか。


シュナイゼル兄さんもいろいろと思惑があったようだけど(特区構想とかも目的のための茶番だったつもりみたいだし)若本はなんだか張り切ってしまうし、大変だ。


ルルーシュもこの情況を納めるには、裏切り者としてユフィを叩かなければならなくなったし。ルルーシュにとっては、ユフィを狂気に暴走させた本人だし、責任を考えればギアスの取り消しを出来ない限りは自分が手を汚して殺すしかないよねえ。