らき☆すた 総評

おわったのでちょっとまとめてみようかなと思う。
基本的にこの作品についてあんまり自分には客観的な評価が出来ない。
というのも春日部住人で、共栄高校だ!とか駅前だ、とか、かがみんは鷲宮神社ということなのか、という事は電車で下って東武動物公園まで行って、東武伊勢崎線に乗換えていくのか、とかとか、あれこれ本質とは関係のないところで楽しんで見てしまえるので、土地勘とは無関係の一般的な受け止め方、というのは出来ないだろうと言う。


実際放送開始時点から、本文の内容的にはどうなんだろう、別にクスリとも出来ないんだけど、出てくる校庭から見える鉄塔の風景だけで楽しくてしょうがないんだけど、みたいな気持ちで見てた。
きっと一般的には、そんなに楽しい作品ではないんだろうなあと。
それでもまあ強烈に面白くはないんだけど気分転換には良いとか、こなたのオタクッぷりに共感を呼んで好感をもって受け止められるのかな?とか、エンディングのカラオケはネット時代に向けた話題の提供としては上手いだろうし、とか。


とにかく2クール通して絵が安定して荒れないところには京アニの実力を見せつけられたんじゃないのかなと思ったり。
ユルユルの空気アニメみたいな中にも、かがみのありがちなんだけどツンデレキャラみたいな様子には可愛い感じだったし、メガネキャラの蘊蓄大王も良くできていたり、蘊蓄が息切れてくると、歯医者キャラに移行したり、またいつまでも歯医者キャラを引っ張ると年中虫歯で歯を磨かない汚れキャラになりそうなので適当なところでキャラを後退させたり、後退させた分をパティとか外人キャラで補完したり、と全体的にも漠然と作っているようで、ちゃんと考えて配分しているのだろうなあと、制作側の上手さが感じられた。


正直この作品のポテンシャル的には1クールという印象があって、2クール続いたのには驚いた。実際内容切れで後半の軽いネタにはそれ前にも話してなかったかな?という既視感も生じたりしていたし。それでも、前半は、こなた、かがみ、かがみ妹、蘊蓄少女の同級生でネタを使い切ってから、後半で新入生を参加させることで2クールを乗り切るという計画性が見えたりしてやっぱりちゃんと作っているんだろうなあと。


個人的にも自分の地方性の魅力が枯れてから、新入生のパティとか名も知らない一年生のクラスメートの様子が良かったり、背の高いいわゆるあずまんがで言うところの榊さんキャラ役の子と彼女を慕う同級生と、その様子から百合視点を見いだしてしまう同人少女とか、飽きさせない良い作りをしていたと思う。


後述で書く予定だけれど、こなたの家庭とか、この手の話ではむしろ物語の邪魔になるはずの家族関係を、有り得ない父親だけど、家族像を取り上げているところにも好感を持てた。
ハルヒ後の京アニ作品として、必要以上の期待感とか話題性をになわされて大変だったと思う、本来なら1クールが妥当なところ、話題スタッフの期待感で2クール受け持たされて大変だったんじゃないかと想像できる。
実際変な期待感抜きで接したらもっと良さを感じられたかなと思えた。