R.O.D

二本立て。
一話目は、いよいよ怖ろしくも圧倒的力の差のある紙使いとの対決、果してどういう工夫とアイデアで勝っていくのかまたは敗北するのか期待はいやが応にも高まるところ。
なんでありますが、やっぱり前回も感じたようにパワーバランスの変更が著しかったように思われてなりません。
いつの間にやら弱体化、そんなに弱かったか?三人でかなわないけど、そんなに徹底的に痛めつけられないし、三人ならば勝てなくても引き分けには出来そう、ただここで足止めを食っていたらねねねの救出は到底無理だし。
と言うことで、マギーちゃんが立ちふさがり、アニタとみーねえは別のルートをって、この相手にそうはいかないだろうと、力の差からは感じるんだけど、易々と、マギーとのタイマンで収まってしまう紙使い、弱ッ!その後もなんだかんだでマギーとサシの勝負に苦戦してるし。
それならばそれなりの作戦や、アイデアを使ってと言うのならば納得がいくけれど、その辺も特になし。
うーん、作り手側が、自ら困難に登場人物を追いやって、それを作者自ら打開して読者もビックリさせるというのが正しい物語なんじゃないのかと思うんだけど。
とご都合主義連発で、期待しているし、ベースが良いだけに物足りないと、贅沢な悩み。
ただやっぱり自分一人でここを守ると言ったときのマギーの手の振るえなんていうのを描写されると、ご都合主義にも目をつぶっちゃうとか思ってしまう。
みーねえの方は、いよいよのピンチに、ジュニアが助けてくれたっていうのは胸がすく演出だった。
アニタの方のねねね救出はそれなりに。リーさんの行動なんかが関わったことで、なんとか体裁を保った感じ。りーさんもいい人なのか悪い人なのかよくわかんない人だった。
「世界で一番読まれる本の作者になれるのに」というのは、ねねねに聖書とか福音書の捏造というか創作者になることでも期待してたのかなとか思った。
みんななんとか助かって、香港は読仙社と共に沈んでしまいましたとさ、ってすごい展開にするねえ。
第二話は、ジョーカーの秘書さんを通した総集編風味。なんとなく予想された、ジェントルマンという賢者が生き延びるために本になったという設定が語られる。すると、ねねねはジェントルマン復活の器代わりの候補者だったと言うことか。
やっぱり総集編という感じだった。明かされる設定に、すごいと驚嘆するような着想はないし、すごいというような描写もない。昔のフィルム風の部分はがんばってるなと思ったけれど、雰囲気は、lainとかの途中の設定公開の回のほうが異様な雰囲気に包まれていて観客を惹きつけたし、昔の異人事件みたいなところも、ジャイアント・ロボ THE ANIMATIONの描写の模倣みたいだった。真似は悪い事じゃないけれど、やるなら先達の上を行く描写で観客をねじ伏せて欲しいし。
ジュニアと秘書の料理を作るとか、作った料理の会食とか、そう言うところは好きだった。そこでなにを伝えたいかとか、もう少し自覚的に書いてくれるともっといいシーンになったんじゃないかなと思うけど。
ねねねのうちに来た留守番電話の主は誰なんだろう?それで話がまた進むんだろうな。