ファンタジックチルドレン

トーマが前世を取り戻し、デュマがヘルガを転生させようとした後の続き。


どうなるのかなと期待しつつ望んだけど、それほど激しい展開では無かった。


つかね、根本的にヘルガを転生させなきゃならないデュマの意図って言うのが確立されてないから見ていても観客としてデュマと同調するような板挟みみたいな気持ちが発生しないのが原因かなと。


デュマから見たら、今までずっとティナを目覚めさせよう、取り戻そうと思ってたけど、いざ見つけてみたヘルガは、地球人状態でもティナの意志を確立してるし、転生する必然性がなかった、というのが事実。


今まで思い続けた「転生させれば」という気持ちと現実には転生する必要がないってことの、デュマの名かで気持ちの折り合いが付かなかったってことなんだろう。
もう少しデュマの中の、ティナを取り戻したいって切実な思いが伝われば、グッと来たかも知れないけど。


また安易なやり方としては、転成させないと完全なティナにならないみたいな要素があったら必然性は生じるけど、それはそれで面白味がないし。


一人悩んで逡巡したあげく装置を停止。
そんなことは関係なく、兵器としてティナを取り戻したいだけのゲオルカは再開しろと出てくる。
ゲオルカに復讐する予定のデュマには戸惑う理由もなく、父をバカでか銃で殺す。


つーか、どこにあんな巨大な物を!みたいに突っ込みたくなるけど、それこそそこは物理無視みたいなのはどうでもいいことで、大きいからこそ巨大人を倒せるというか、その大きさがデュマの憎しみの大きさというか、大きい必然性の方が大きかったんだろう。


にしても、主宰死亡みたいなのに動かない船ってのは、ちょっと都合がいい気もするけど、まあゲオルカのワンマン集団だからそう簡単に行動しないなんだろう。


一方トーマ達は、ヘルガを取り戻すことに。
物語の駆け引き的というか盛り上がり的に、ヘルガを取り戻す代償としてワンダが捧げられちゃってカワイソウ、一生懸命の姿が泣かせるよ……。

一応デュマも敵対視する人物ではないと認められて、ゾーンと現実の狭間に行ったヘルガを迎えに行くことに。
トーマとデュマどっちが行くかで衝突、トーマがあきらめて(確かにそんな感じも)と思わせて、後ろ下痢でトーマが。
パスワード入力の段階でデュマが協力することに。スッカリあきらめたみたいですナ。


と言うところで次号(最終回?)
ゾーン絡みは荒唐無稽っぽいんだけど、黄泉帰りの幻想話と捕らえるとそれはそれで古式ゆかしい伝説話だよなあと。


それにしてもクックスが出てきて、銃を向けたり向けられたりして「いつ変な情景を思い出さないか」とドキドキしたよ。


とりあえずセスの転生の理屈は、ティナと一緒に来ちゃったよ、みたい。
となるとソランの転生はなしか、実は一緒に、か。
じゃなきゃゾーンの狭間で再会、こっちに来ちゃダメだキャラみたいな。
下手な想像するより純粋に物語を楽しみにしたいデス。


でもここまで来ると、みんなが収まるところに収まるハッピーエンドが見えそうな感じがしますヨ。
そもそもの悲劇の元凶のゲオルカは既に死んでるし。(ってハッキリ死亡確認を見せていないところが一抹の不安を掻き立てられますが)