vermilion

vermilion 蛇足な設定の一つ

F99 転送室 99階には長らく、不触の扉という物があった。触れば、99階のすべての生者を殺すまで引かない三体のゲートキーパーが現れるからだ。 その門番に守られた内部を巡って時の権力者はいくたびも戦士を送り、敗北を味わっていた。おそらく最もすべての…

vermilionメモ

「国 売ります」 vermilionには階層ごと売りに出されている場所があるらしい。 風に吹いてきた汚れたチラシの下には 「ただより高い物はない お金で買えない物はない」 という意味深な言葉が書かれている。

vermilion::text F5555 555号処置室 

彼は目覚めた。 手術台の上は明るく照らされていたが彼にとっては世界は、今までと違い、たそがれて黄色く濁った世界だった。 接続が繋がれ、彼の元へ痛みが発生する。 壮絶な痛みに彼は手術台の上で身もだえる。それが彼自身が自分に課した損傷の代償だ。 …

vermilion

アニメ感想とは特に関係ないので、スルーしてください。 はてなの中でvermilionという塔のような、いわゆる、アニメ的にはワタルの第一階層とかいう感覚の設定で書かれている物語があるのですが、それを下からを読んでいって、それで話を作るというのをコッ…

vermilion::text

vermilionに来た人物が上に昇りそこで出会った物語から物語を作る試みです。 旅人はヨネサキ。 物語一覧 http://d.hatena.ne.jp/maspro/20011130 2003/06/28「vermilionの訪問者」 http://d.hatena.ne.jp/maspro/20011129 2003/06/29「お茶のすごい画廊」 ht…

vermilion::text 外観 

気が付くと、ここにいた。 周囲は細かい砂の漂う砂嵐の砂漠。風はないのに埃のような砂が舞い周囲は灰色の世界に包まれている。 なんで、こんな所に。私は砂の世界に立ちつくし記憶をたどる。 ただの社会人、漫然と仕事をこなし、テレビアニメを見て、感想を…

vermilion::text 1F 推敲中

外から見た塔の外観は、ひっそりとしていた。死者がひっそりと眠る墓標のようにも見えた。活発な生き物の気配はない。ひっそりと忘れ去られた図書館のようだった。 玄関のような物も見える。建物のわりには、こじんまりとして、人を吸い込む魔界の入り口のよ…

vermilion::text F4 構成中

画商に言われたように、右の通路を進むと、上層へ続く階段があった。ここまで来てもう戻る必要もない。私は階段を上っていった。階段の様子は、一言で言えば「素っ気ない」と言う物だった。一階のような品の良さはなく、石のような階段に、むき出しの緋色の…

vermilion::text F5 構成中

ようやくのことで、上にたどり着いた。 五階への足取りは予想以上に困難だった。言われたままに大木の元にたどり着いた私は、呆然と樅の木を見上げた。そして樅の木のはるか彼方から垂れ下がっている一筋の蔦。 せめてもの救いは、その蔦が一本ではなく、な…

vermilion::text F11 構成中

いったいいつまで続くのだろう。 私は果てしない螺旋階段の中で座り込んだ。 五階の町はすべて内側に閉じていた。たくさんの人に声を掛けてわかった結論は、住人はすべて内面に閉じていて、世界の電波しか見ていず、聞こうとしていなかった。私はすごく疎外…

vermilion::text F16 構成中

長いと思った階段は思いのほか短かった。一度長い睡眠をとっただけで、階段は終わった。 あの男までの道のりの長さは昇る者を拒むための意図なのかもしれなかった。 階段を上りきると、円形の石で作られたホールの真ん中に出た。 壁一面になにかある。近寄っ…

vermilion::text F17 DarkTrack

http://d.hatena.ne.jp/hinocha/20030424#1051165721 カインを残し私は上への道を目指した。 私にはどうしようも出来ない。私はここを上の道と選んだ。カインは開くことのない飾りの扉を上の道と信じている。それしかない。 扉を開き中へはいると階段だった…

vermilion::text F17 LightTrack 構成中

カインを残し私は上への道を目指した。 私にはどうしようも出来ない。私はここを上の道と選んだ。カインは開くことのない飾りの扉を上の道と信じている。それしかない。 扉を開き中へはいると階段だった。後ろで閉めたはずの扉はなぜか消えた。下へ続く階段…

vermilion::text F25 構成中

「あ、ねえ!あなた、そう!そこのあなたよ」 突然声を掛けられた。 「こっち!後ろよ、後ろ!」 私は後ろを振り向いた。と、ドサッと、キャンパス地の巨大なトートバックを投げつけられた。 「うわっ!な、なんですかいきなり!」 バッグを抱きしめて、後ろ…

vermilion::text F30 構成中

コンコン、私は無の商店という家の扉をノックしていた。 返事はない。扉を引いてみる。びくともしない。 ドンドン、もう少し強く叩いてみる。 やはり返事はない。扉を引いてみると、ガラガラと開いた。 鍵かかってなかったっけ? 私は気にせず、店の中に入っ…

vermilion::text F37 構成中

無の商店から上がること七階、階段を上がると、真っ白い空間に出た。 振り向くと、暗い階段が上と下に続いている。 前を向くと、知識の部屋と書かれたプレーとが浮いている。 右を見ると熱帯雨林の部屋、左を見ると豪雪地帯と書かれたプレートが浮いていた。…

vermilion::text F99 構成中

旅人は降り立った。99階のフロアーへ。 (http://d.hatena.ne.jp/l_ange_dechu/20021225) 螺旋の階段を上がると、大理石の調度、金の刺繍の施された緋色の絨毯とそれを留める純金の留め金。 しかしそれを旅人は目にすることはなかった。 黒いフードのマントを…

vermilion::text F448 構成中

少年は階段を駆け下りた。夢にまで見たチャンス、学校もずる休みして、手に入れた絶好の機会逃すわけにはいかない。 99階に降りたった。紅い見事な絨毯。豪華な造りの階層。そして噂の転送機。ついこのあいだ謎の旅人が狂える門番をなだめ、数百年の悲願を達…

vermilion::text F5555 555号処置室 

彼は目覚めた。 手術台の上は明るく照らされていたが彼にとっては世界は、今までと違い、たそがれて黄色く濁った世界だった。 接続が繋がれ、彼の元へ痛みが発生する。 壮絶な痛みに彼は手術台の上で身もだえる。それが彼自身が自分に課した損傷の代償だ。 …

 不明階 というかメモ

その階層には、処刑台があった。 町々に処刑台が並んでいるのが見えた。ヨネサキはそれが処刑台だと知ったときなんと怖ろしい街だろうと思った。 そのような町に生きる人々は、恐怖支配に怯えているのだろうと考えていた。しかし町を行く人々に恐れの様子は…

vermilion 666階 

ご注意、この物語はフィクションです、この作品は、挑発的、露悪的、不快感を刺激する意図で書かれています。そう言うわけで、気の短い人、表現の自由など理解出来ない愚かな人間や脆弱な神経の持ち主は精神の健康のため読まない方がいい。と、この段階でム…